型枠工事について

型枠工事とは?

型枠工事とは、鉄筋コンクリートの建物の基盤を作る仕事です。型枠とは、鉄筋などで作られた骨組みに合わせてコンクリートを成型するための枠のことを言います。あらかじめ設計図に合わせて加工したベニヤ板などで型枠を作り、そこにコンクリートを流し込んで土台を作ることが型枠大工の仕事です。型枠工事は建物の基盤になるため、小さな誤差も許されません。誤差は垂直精度±3mmまでという繊細な作業になります。ほとんどの鉄筋コンクリートの建物は、型枠工事から築かれていきます。型枠大工がいないと建物が建てられないと言えるほど重要な役割をもつ仕事です。

有働建設の型枠工事

画像

型枠工事

型枠大工の仕事は、加工場からはじまります。建物の設計図をもとに型枠の形を考え、PCソフトなどを用いて加工図を作成するのも重要な仕事です。そしてその加工図をもとにベニヤ板などの資材を加工し、建物に合ったパネルを作ります。その後、現場で型枠を組み立ててコンクリートを成型することで、頑丈で揺るがない土台ができあがります。型枠は外壁や柱、梁などさまざまな種類があるため、それぞれ適切な作業ができる職人の腕が必要です。
画像

型枠解体工

コンクリートが固まり、強度が確認されたら型枠を解体する作業にはいります。ただし、コンクリートが固まったからと言って、ただ取り壊すわけではありません。安全に配慮して、段階を踏みながら解体していくことが重要です。順番を間違えたり、急いで解体したりすると、コンクリートが崩れて大きな事故につながります。建物の設計や型枠の種類によって、臨機応変に対応できる知識と経験が必要です。解体後は現場の清掃を行って作業が完了します。
画像

型枠資材運搬

型枠は現場での工事だけでなく、運搬時も危険が伴います。大きな資材を積んだトラックの運転・操縦はもちろん、荷積み・荷降ろしでもプロの技術が必要です。資材がトラックから落ちないように固定したり、資材を壊さないように扱ったりと、資材運搬でも職人の腕が試されます。また、資材運搬の職人は手が空いたときに、現場の作業をサポートすることもあります。そのため、そのときに必要な仕事ができる柔軟性も重要です。

型枠工事の現場の規模

型枠工事では幅広い規模の現場での作業を行います。たとえば民間工事では、アパートや戸建てなど小規模な建物から商業施設などの中・大規模の建物まで行います。さらに公共工事になると橋脚やトンネルにかかる橋など、大規模な建築物での作業が必要です。また、現場によって工期もさまざまです。小規模な建物もあれば1~2週間で終わるものの、大規模な建物になると8ヶ月もの長期間の工事になります。完成まで集中力を切らさずに作業する忍耐力も必要です。
  • 画像

    <公共工事>

    ・橋脚・新幹線の線路の柱・トンネルにかかる橋

  • 画像

    <民間工事>

    ・マンション・ハイツ・アパート
    ・木造の戸建ての基礎・商業施設

型枠の種類

・化粧打ち放し型枠

化粧打ち放し型枠とは、成型したコンクリートにタイル貼りや塗装などを行わず、コンクリート自体の質感を見せることを言います。型枠の木目をつけたり、わざと凹凸をつけたりすることで、素材の良さが引き出せる方法です。ただし、タイル貼りや塗装などを行わないということは、型枠大工の腕が建物の表情に大きく影響するということです。コンクリート本来の美しさを表せるかどうかは、職人としての技術や経験にかかっています。

・システム型枠

システム型枠とは、他の現場でも転用できる型枠のことです。型枠のなかでも柱や梁などの重要な部分は、どの建物も似た構造をしています。そのため特殊な型枠は必要なく、転用した型枠で転用できます。システム型枠は組み立てが簡単であることも魅力です。短期間で組み立てることで、作業の省略・効率化にもつながります。また、新規の型枠を作らなくていいのでコストダウンにも効果的です。もちろん、頑丈な建物を作る型枠としての機能が劣ることはありません。

・特殊形状の型枠

音楽ホールやオブジェなどデザイン性が求められる建物は、特殊な形状の型枠が使われます。直線に加えて曲線を表現するためには、通常の作業にはない工夫が必要です。たとえば、FRP型枠と呼ばれる特殊な素材を用いることがあります。FRP型枠は複雑な形状に対応でき、質感なども綺麗に仕上がることが特徴です。ベニヤ板など一般的な型枠で対応するのか、FRPなど特殊な素材を用いるのか、状況に合った適切な対応が求められます。

有働建設が選ばれる理由

画像

職人の腕の良さ

型枠工事は誤差が垂直精度±3mmしか許されない繊細な作業です。さらに期日に間に合わせるスピード感も求められます。そのため誰でもできる仕事ではありません。知識と経験のある職人が現場にいるかどうかが、仕上がりに大きく影響します。

弊社では一級型枠技能士や10年以上の経験をもつ少数精鋭の職人たちが働いています。自分だけでなく、他の職人も含めた現場全体を見渡せるプロの職人です。腕のいい職人が質の高い工事を迅速に行い、安心して暮らせる街づくりに貢献します。
画像

徹底した安全管理

型枠工事は危険が伴う仕事です。資材や道具による怪我だけでなく、高所から職人・資材が落下する危険もあります。そのため弊社では安全管理を徹底しており、全員が怪我なく現場を終えることに注力しております。たとえば、職人が目の前の作業に集中できるように、作業を段階的に管理。大きな事故につながる小さなミス防止への取り組みを行っております。また、安全な現場を作るための教育も徹底しております。道具の注意点などを共有することで、怪我の防止が可能です。
画像

豊富な経験と実績

私たちは昭和55年の創業以来、マンションなどの民間工事から橋などの公共工事まで幅広い要望に対応してきました。それぞれの現場での経験を社内で共有し、次の現場に臨んでおります。そのため、あらゆる現場でスピーディーかつ正確な工事が可能です。現場に応じた柔軟な思考をできる職人が揃っていることは、豊富な経験と実績によるものだと自負しております。とはいえ、職人は日々成長が必要です。私たちは実績に驕ることなく勉強を続け、よりいっそう技術を磨いております。

型枠工事の流れ

  • 1.拾い出し

    設計図をもとに柱や梁などの形状や寸法を拾い出します。平面の設計図から立体的な完成図をイメージし、加工図を作成するのは簡単ではありません。念入りな確認のもと、現場に必要な資材を準備・加工します。

  • 2.型枠パネルの加工

    拾い出した加工図をもとに、型枠パネルを加工します。型枠は1mm単位のズレでもうまく組み立てられなくなってしまいます。そのため、加工の段階から慎重な作業が必要です。また、転用する型枠の清掃なども同時に行います。

  • 3.墨出し・敷残

    ここからは実際に現場での作業になります。墨出しは型枠を組み立てる場所に印をつける作業のことで、少しのズレも許されません。墨出しを終えたら、印をつけた場所に桟木を打ち、型枠の土台を作ります。

  • 4.組み立て

    墨出し・敷木をもとに、型枠を組み立てていきます。型枠の正確さに建物の完成度がかかっていると言えるほど重要な作業です。組み立てを終えたら、流し込んだコンクリートの重さで壊れないように補強していきます。

  • 5.コンクリート打設

    型枠のなかにコンクリートを流し込んでいきます。空洞があると建物の強度が弱くなってしまうので、隙間なく均等に入れることが重要です。型枠作業のなかでも特にやり直しができない作業なので、高い技術力と集中力が必要になります。

  • 6.型枠解体

    コンクリートが固まったら、安全に配慮しながら型枠を解体します。手順を間違えると大きな事故につながるため、現場でのコミュニケーションも重要になります。転用する型枠は壊れないように慎重に外すことが重要です。

  • 7.お引き渡し

    解体を終えたら型枠工事は完了です。道具や資材を片付けて現場の清掃を行います。次の施工会社が気持ちよく作業できる環境を作ることも、型枠大工として重要な仕事です。

一緒に働く型枠大工を募集しています

熊本で型枠工事を請け負う有働建設工業で一緒に働きませんか?
型枠大工は専門性が高く、建築現場では欠かせない職業です。そのため、達成感や誇りをもてる仕事ですよ。難しい仕事のように思えるかもしれませんが、未経験からでもまったく問題ありません。実際、弊社は未経験から入った職人がほとんどで、日々成長しながらプロとして仕事をしています。海外からの技能実習生も受け入れているので、さまざまな経歴をもつ人と仕事ができますよ。
また、仕事に関わる資格取得もサポートします。私たちと一緒に経験を積みながら学んでいけば、将来的に独立して社長になることも可能です。
質問などあれば、ぜひ気軽にお問い合わせください。
  • 画像
  • 画像
  • 画像
pagetop