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型枠工事の流れ・現場は何を意識して管理しているの?

型枠工事は施工した部分を最終的に解体するので、完成した建物に設置したものが残らない仕事です。
そのため、現場管理の注目がいきにくい分野でもあります。

 

しかし、鉄筋コンクリート造の建物や構造物にとって、かなりのウェイトを占める作業であり、決して軽視できない作業です。
また、型枠工事の流れを知らないと、施工を依頼する側も、共同して作業する別分野の職種の方も進捗状況が分からないこともあります。

 

そこで今回は、型枠工事がどのように進められ、それに携わっている方は何を意識して現場管理に当たっているのかを解説します。

 

最初に知っておきたい型枠工事の流れを紹介

最初に改めて型枠工事の流れについて解説します。
基本的に型枠工事の流れは次の8ステップで行われます。

 

1・拾い出し
2・部材の加工
3・墨出し
4・建込み
5・型枠の締め付け
6・コンクリート打設
7・解体
8・引き渡し

 

拾い出し

加工図の作成をする作業です。
受け取った設計図をもとに、型枠工事で求められる寸法や形状の数字や型枠の形状といった図面を作成していきます。
さらに資材の数量を拾い出して発注や部材加工につなげていくステップでもあります。

 

部材の加工

受け取った加工図から桟木(さんぎ)やベニヤなどの部材を加工して型枠に使う部材へ仕上げていく作業です。
完成したら、現場へ搬出する作業も含まれます。

 

墨出し

現場で型枠を設置する基準の印をつけていく作業です。
非常に慎重で正確な作業が求められ、プラスマイナス3mm以内で対応しないと建物や構造物に大きな誤差が生まれます。

 

墨出しが行われる前に根切り(ねぎり)と呼ばれる掘り込みや、捨てコンクリートと呼ばれる地盤へのコンクリートの流し込みが完了している場合もあります。

 

建込み

現場のメインの作業です。
運び込まれてきた加工材料を現場で組み立てていく作業です。

 

墨出しに沿って作っていき、水平が取れているか垂直になっているかといったチェックをしながら進めていきます。

 

締め付け

建込みができた型枠を補強していきます。
単管やフォームタイといった金具を用いて型枠を締め上げていきます。

 

バランスよく圧力を加えないとコンクリートが流し込まれた際にひずみができてしまうため、チェックをしながら進めていく流れです。

 

型枠

型枠が完成したら、生コンクリートを流し込んでいきます。

 

この作業を打設と呼び、コンクリートの専門業者に作業をバトンタッチして、型枠から漏れがないか型枠が破損しないかといった点をチェックして、正確に打設されているか確認し見守ります。

 

コンクリートが固まったら、型枠を解体

壁面や梁、スラブと呼ばれる天井や床面の部材を取り外していきます。

 

引き渡し

解体工事が完了したら仕上げを行って、清掃します。
これで型枠工事が終了になり、次の工程の専門業者へ工事を手渡していく形で完了です。

 

以上が基本的な型枠工事の流れです。
現場の管理としては、特に建込み作業が重要なので、次の項目では建込み作業の流れについて、詳しく見ていきましょう。

 

建込み作業にフォーカスした型枠工事の流れ

建込み作業は、型枠工事の現場におけるメインの作業になります。
この建込み作業は、次の8ステップで行われます。

 

1・加工材の搬入
2・片面の建込み
3・セパレーターのセッティング
4・返しの建込み
5・単管とホームタイの設置
6・支保工(しほこう)の設置
7・アンカーボルトやCON天目地棒の取り付け

 

最初に工場で加工された部材が現場にやってきます。
すでに根切りや捨てコンクリート、墨出しまで完了した状態です。

 

住宅の場合は所定の場所におろしますが、大きな建造物の場合は入り口におろしてクレーンなどで場内の小運搬が実施されます。

 

鉄筋が組み立てられていたのを確認して、型枠の片面を建て込んでいく流れです。
フーチング基礎と呼ばれる2段階の型枠の場合は、1回建て込んだあと、上段を再度建て込んで行きます。

 

片面が完成したところで、セパレーターを設置していきます。
ただ、高さがない型枠の場合は、この作業自体行われない場合があります。

 

次に返しと呼ばれる型枠の反対側を建て込んでいきます。
このようにしてコンクリートを受ける受け皿のようにして加工する形で進められます。

 

建込みが完了したら単管やホームタイの取り付けをして、締め付け作業を始めます。

 

次に支保工を設置しますが、これは支柱やアーチのような構造物で、コンクリートの圧力を支えるために単管などを横に設置します。

 

さらにコンクリート打設中に万が一型枠が傾いた場合に、使用するパイプサポートやターンバックル付きの型枠チェーンを使用して支えます。

 

ここまで出来たら、水平や垂直が取れているか、確認です。

 

必要に応じてCON天目地棒やアンカーボルトの取り付けをしていきます。
CON天目地棒とは、建築物の表面に渡す帯状のくぼみを形成する部材で凹みの演出を加える場合に必要な部材です。

 

アンカーボルトは、構造部材や装置をコンクリートの土台に固定する部材になります。
これらも必要箇所に設置して、コンクリート打設につなげていきます。

 

型枠工事の現場管理の流れ

型枠工事の現場管理は基本的にチェックがメインです。

 

まず、セパレーターの位置ですが、B型とC型のように種類があります。
この種類が適切なものを選択しているか確認します。

 

次にかぶり厚さと呼ばれるスペースを確認し、鉄筋スペーサーの場所をチェックしていきます。

 

ここまで出来たらアンカーボルトの位置や、コンクリート天端(てんば)と呼ばれる最長部分や、上端の状態を確認します。

 

このように確認して不具合があれば修正の施工をしていくのが現場での管理です。

 

まとめ

型枠工事の流れは、工場から現場へ移っていく形になります。
その中でもメインとなるのが型枠の建込み作業であり、こちらの流れについても解説しました。

 

正確な場所に正確な部材が選択されているかといった管理業務も含めて、精度の高い作業が求められます。

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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