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型枠工事で欠かせない金物部材!フォームタイの紹介と施工の流れ

コンクリートの建物や構造物を建設する際に、コンクリートを流し込む型を作る必要があります。

 

この型を組み立て、そしてコンクリートが固まったら解体する一連の工事を型枠工事といい、コンクリートでの工事では欠かせない作業です。

 

そのような型枠工事ではさまざまな部材を使用し、コンクリートを打ち込む作業を円滑に進めていきます。
今回は、型枠工事で欠かせないフォームタイの紹介を中心に、型枠工事の重要性やフォームタイ以外の部材について紹介します。

 

型枠工事のフォームタイとは?

型枠工事のフォームタイとは、金物といわれる型枠工事のためのボルトです。
ここではその特徴や用途について解説していきます。

 

フォームタイの特徴とは?

フォームタイとはホームタイともいわれる部材のことで、型枠の板同士の間隔を一定に保つための役割を果たします。

 

コンクリートを打設すると、コンクリートの重さが両側の型枠板にかかります。その重さを側圧といい、数トン以上かかることも珍しくありません。

 

板だけではこの圧力に当然耐えられず、間隔が一気に広がってしまいます。

 

そこで、フォームタイを利用することにより、型枠の外側から内側へ圧力を加えて型枠の側圧に対抗し、間隔をキープして狙った感覚でコンクリートを固められるのです。

 

フォームタイの用途

フォームタイの用途として、コンクリートの側圧に対抗することが挙げられます。

 

型枠板同士の間隔をどの場所でも一定に、あるいは指定した間隔に調整するといった用途もあるので、型枠工事になくてはならないものといえるでしょう。

 

フォームタイの種類

型枠工事で用いられるフォームタイは、種類として主に次のように穴ごとの分類があります。
いずれも、2.5分と3.0分のセパレートに対応しているため、実際はこの倍の種類のフォームタイが存在しています。

・1つ穴 (2.5分、3.0分)
・2つ穴 (2.5分、3.0分)
・3つ穴 (2.5分、3.0分)

 

1つ穴 (2.5分、3.0分)

穴が1つのみのフォームタイです。
これは短い分、狭いところに適した構造となっており、間隔の狭い型枠工事で建て込む際に多く目にするでしょう。

 

ただ、これ以上狭い場合もあり、その場合はフォームタイではなく隣接金物と呼ばれるフォームタイ以外の部材を使用することになります。

 

2つ穴 (2.5分、3.0分)

1つ穴のフォームタイよりも長い、穴が2つあるタイプです。
フォームタイといえば、このサイズがスタンダードであり、多くの型枠工事の現場で目にするものです。

 

3つ穴 (2.5分、3.0分)

より強固な固定をしたい場合に用いるのが3つ穴のタイプです。
穴が3つある長めのフォームタイで、現場によっては、頻繁に用いられます。

 

構造によるフォームタイの種類

ここまで穴の数によるフォームタイの種類を解説しましたが、実は構造によって次のような分類もあります。

・ねじ式フォームタイ
・くさび式フォームタイ

 

ねじ式フォームタイ

文字通り、ねじのような形状をしたフォームタイです。
フォームタイ本体とほかの金物(丸セパ、Pコン、座金)で構成されています。

 

ねじを締めることで締め付けがコントロールできるというメリットがあります。
段差がある場合や、締め付けをシビアに行いたい場合に効果を発揮するフォームタイです。

 

ねじ式フォームタイも一般的に用いられますが、全国的には、次に紹介するくさび式のほうが多い傾向にあります。

 

くさび式フォームタイ

くさびを打ち込んで締め付けるタイプのフォームタイで、先ほど紹介した穴のタイプも揃っているのがこのタイプになります。
全国的に広く利用されているものであり、フォームタイといえばくさび式を連想する現場の方も少なくありません。

 

くさび用のK型フォームタイ本体、ハットセパ、座金などによって構成されています。

 

フォームタイの使用方法

主に用いられるくさび式フォームタイを例に使い方を紹介しましょう。
使い方としては、次の流れで進めていきます。

1・準備
2・取り付け
3・バタの設置
4・くさびなどの設置
5・締め付け
6・取り外し
7・メンテナンス

 

1・準備

セパレーターといわれる板の内部に通す棒1本に対し、両側に1本ずつのフォームタイ、つまり2本のフォームタイを用意します。
使用する部材が用意できたら取り付けをするという流れです。

 

2・取り付け

フォームタイをセパレーターへ取り付けます。
型枠の間隔に応じて適切なフォームタイを用意するので、準備の段階でチェックしておくのがポイントです。

 

3・バタの設置

型枠を押さえたり枕木として用いたりするバタと呼ばれる木材や鋼管を用意し、フォームタイを挟むようにしてバタを設置します。
バタは6センチ角程度のサイズですが、現場ではそれなりに存在感があります。

 

4・くさびなどの設置

フォームタイの穴部分にくさびなどの金物を入れて、トンカチなどを使って叩きます。
これによってくさびなどの金物が固定されます。

 

5・締め付け

固定されたくさびなどをさらに叩くと締め付けが進み、圧力のコントロールが可能となります。

 

6・取り外し

型枠にコンクリートを打設し、コンクリートが固まったら型枠の解体をします。
このタイミングでくさびを取り外し、フォームタイを型枠から取り除き、回収して現場での作業は完了です。

 

7・メンテナンス

現場で回収したフォームタイのメンテナンスをします。
汚れを取ってから、ねじ部分に油をつけて金物袋に100本単位で収納して完了です。

 

まとめ

コンクリートを流し込むための型をつくる型枠工事では多くの部材を使用します。

 

今回はそのなかの一つであるボルト状部材のフォームタイについて注目し、その特徴をまとめました。

 

型枠の幅を一定に保つためのセパレーターを締め付ける役割を果たすフォームタイは、何トンもの強力な圧力を支えるために重要な役割を持っています。

 

ただ、取り付け方法もいくつか存在するため、取り付ける際は間隔や施工する方法の選択など注意すべき点も多くあります。もし施工する場合は、その点も意識する必要があります。

 

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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