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型枠工事に必須の資格!型枠施工技能士とは?関連資格も紹介

型枠工事は、建設現場で高い技術や知識、経験が求められる専門的な建設業務です。
その技術や知識の担保となるのが専門の資格といえ、それが型枠施工技能士です。

 

しかし、具体的にどのような資格なのかが分からないという方も少なくありません。

 

そこで今回は、型枠工事の施工に必要な技能資格である型枠施工技能士について解説し、その資格に関連する各種資格についても解説します。

 

型枠工事の専門職!型枠施工技能士とは?

型枠施工技能士とは、簡単にいえば型枠大工の国家資格です。
建設現場においてコンクリートを流し込むための型枠を作成し、解体するまでの一連の技能について認定する資格をいいます。

 

さらに単に組み立てや解体ができるだけでなく、自身でも型枠の組み立て図が作成できるなど、求められる技能や知識の幅は広く、文字通り型枠工事のスペシャリストともいえる存在です。

 

ただ、この資格には等級が設定されており、型枠大工にとっての入り口でもある側面を持っています。
3級からスタートし、2級、1級と等級が上がるごとにできる業務や求められる知識、技能が広がります。

 

もちろん、1級を取ったあとも知識や技術を研さんし、頼られる型枠大工になるには資格だけで足りない部分があるのも事実です。
しかし、建設現場などで自身の型枠工事に対する技術や知識を証明する意味では必須の資格といえるでしょう。

 

2級までは都道府県知事の資格・1級は厚生労働大臣の資格

1から3級まで存在する型枠施工技能士資格ですが、大きな違いとして2級までは、都道府県知事から合格証が交付され、1級のみが厚生労働大臣から交付されるという扱いになります。

 

共に型枠施工技能士として名乗れますが、1級に関しては2級や3級より格が異なるということです。

 

型枠施工技能士の受験資格や試験内容

型枠施工技能士になるためには、認定試験に合格する必要があります。
ここでは、各級の受験資格やその試験内容について見ていきましょう。

 

型枠施工技能士の受験資格

型枠施工技能士の受験資格は実務経験や下位の等級の合格実績が必要になります。

 

まず、入門とも言える3級の受験資格は、高等学校・高等専門学校・専修学校・短期大学・大学においてこの職種に関する学科(建築学科等)に在籍している、または卒業した者となっています。

 

つまり、工業高校などに在学していれば学生の時点で受験できるのが特徴です。
また、関連の学校を在学、卒業していなくとも経験年数に関わらず型枠工事の助手など実務経験があれば、受験できます。

 

このように広く門戸を開いているのが3級といえるでしょう。

 

次に2級の受験資格は、学歴によって異なるものの、実務経験が必要となります。
具体的に実務経験年数が指定されており、基本的に2年以上型枠工事の現場に身をおいていなければなりません。

 

ただ、こちらは3級の資格がなくとも、最初に2級から受験できるメリットがあります。

 

最後の1級ですが、こちらは7年以上の実務経験が求められます。
そのため、ある程度のベテランでなくては実際に受験できません。

 

ただ、2級の型枠施行技能士の資格を持っていれば2級合格後2年以上の実務経験と、かなり緩和されます。

 

このように上位資格になるほど、受験する条件も厳しくなるのが特徴です。

 

型枠技能士の試験内容

型枠技能士の試験内容は学科と実技に分かれています。

 

まず、学科試験はすべての等級で範囲が同じになっています。
その内容は次のとおりです。

 

・施工法
・材料
・建築構造および土木構造
・製図
・関係法規
・安全衛生

 

もちろん、等級が上がるごとに、その難易度も高くなります。

 

次に実技試験ですが、こちらは等級ごとに大きく内容が異なります。

 

3級は、型枠工事の作業を中心に行うのが特徴です。

 

実際の施工が試験内容になっており、せき板の割り付け、型枠の下ごしらえ、型枠や型枠支保工の組み立てといった試験のほかに型枠解体も試験で問われます。

 

基本的に実際の業務の延長線上の内容といえるでしょう。
2級は、5時間30分の試験時間が設定されており、型起こし台(合板パネル)上に基礎型枠(片側半分のもの)の下ごしらえ、および組立てまでを実際に行います。

 

3級の応用的な内容が問われる実技試験といえるでしょう。

 

1級は実技試験が学科試験とリンクした内容になっています。
学科試験で、躯体図および仕様等から型枠加工図(下ごしらえ図)に必要な寸法・パイプサポートの位置等を設計します。

 

そこから型起こし台(合板パネル)上に基礎型枠(片側半分のもの)の下ごしらえ、および組立てまでを問われる内容です。
1級に関してはリンクした学科試験とあわせると7時間30分という長い一日になることがほとんどです。

 

このようにして試験の合格ラインを越えた受験者が型枠技能士として認められます。

 

型枠技能士の資格以外に型枠工事で役立つ資格とは?

最後に型枠技能士以外に型枠工事で役立つ資格として、型枠支保工の組立て等作業主任者や基幹技能士が挙げられます。

 

型枠支保工の組立て等作業主任者は、型枠工事で必ず配置が求められる資格です。
労働災害を防止するための作業主任者として資格を取得しておく必要があります。

 

基幹技能士は、型枠工事の指導者的な立ち位置にいる方が取得する資格といえます。
作業をスムーズに進めるために工事全体を通じて、ほかの職人との調整や現場でのリーダーシップを取るための資格です。

 

型枠工事の仕事は、単独で進めることがほとんどなく、コンクリートを流し入れるコンクリート圧送業者やほかの専門職との協業が必須です。

 

そのため、それらの業種との連携を取る意味でも必要不可欠な資格といえるでしょう。

 

まとめ

型枠施工技能士は、型枠工事のスペシャリストである型枠大工が取得している専門の技能資格です。

 

型枠工事を手がける会社に所属し、その高い技能を発揮して実務に当たる資格ですが、経験年数などの実務経験や技能の評価など、その取得には想像以上に難易度の高いものとなっています。

 

今回は、型枠施工技能士の概要や取得方法、指導などを行うのに必要な関連資格である、季刊技能士について解説しました。
これらの資格について、理解し型枠大工との協業を行ったり、興味のある方は資格取得を目指したりしましょう。

 

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