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型枠工事の精度について!さまざまなシーンで求められる重要な要素

実際、建設工事において直接影響を与えるため、型枠工事の施工には専門の会社が担当し、建物や構造物の型枠を組み立てていきます。
また、現場での作業は型枠大工と呼ばれる、専門家の担当することがほとんどです。

 

ここで重要になるのがコンクリートの仕上がりを左右する型枠工事の精度になります。
今回は、型枠工事の精度を出すために重要なポイントや許容される型枠の誤差についてまとめました。

 

型枠工事の精度とは?

型枠工事は、さきほども触れたように建物の精度を決める重要な作業です。

 

型枠工事が不十分だと建物のあらゆる部分(壁や梁、柱、床)といった部分が不正確となり、最悪コンクリートで作った建物や構造物の耐久性や安全性に深刻な影響を与えます。

 

そのような型枠工事の精度について次のポイントが挙げられます。

・型枠工事会社のスキル
・品質
・設計
・施工時の計測

 

型枠工事会社のスキル

型枠工事には専門の会社である型枠工事会社が担当します。

 

その中で活躍する型枠大工のスキルによって型枠工事の精度が左右されることがほとんどです。
いかに正確な施工ができる職人が集まっているかによって、型枠工事の精度が大幅に変化するといえるでしょう。

 

品質

品質としては、コンクリートの品質だけでなく、型枠の部材がきちんと整備されたものかどうかという点が重要になります。
型枠工事の部材は基本的に再利用されるケースも少なくありません。

 

再利用することで徐々に破損や劣化していくため、使用前後で問題が生じていないか、現場に搬入する前からチェックしておく必要があります。

 

設計

設計も型枠工事を左右する重要な作業になります。

 

かつては手書きで作業図を作成していましたが、現在では型枠工事用のCAD(コンピュータ支援設計)を使用して型枠を作成することが一般的です。

 

施工時の計測

施工時の計測を行うことも精度を決定づける重要な作業です。
現代の型枠工事における施工では、レーザーレベルやデジタル水平器が測定をするうえで大活躍します。

 

まず、レーザーレベルとは、水平な線をレーザーで表示する機器です。
レーザーポイントを内蔵した水平器のことで、レーザーを照射することで正確な場所がわかるようになっています。

 

水平出しをする際に利用される機器です。
次にデジタル水平器とは、正確な傾きを計測して数値でデジタル表示します。

 

型枠工事をする際にどの程度傾きが生じているかチェックする際に役立つ道具です。
これら以外にもさまざまな機器を用いて高い精度の計測を行い、施工します。

 

型枠工事の精度は誤差±3㎜

型枠工事の精度は非常に高く、許容される誤差は3㎜です。

 

一見、非常にシビアな誤差になりますが、安全や出来栄えに影響を与えない許容範囲なので、ほとんどの型枠工事では、この3㎜に収まるような施工を行っています。

 

このような驚異的精度を出すために次のような流れで型枠工事を施工していくのです。

・加工図作成
・型枠制作
・墨出し
・建て込み
・締固め
・梁掛けと大引き
・スラブ(天井・床)張り
・コンクリート打設
・解体

 

これらについて解説します。

 

加工図作成

設計図をもとに型枠の加工図を作成します。
この時点で誤差がないようにCADを利用して精密に作成するのがポイントになります。

 

型枠制作

加工図をもとに木材を切断して型枠を作成しますが、誤差のないように加工図を見ながら作成します。

 

墨出し

型枠を組み立てる型枠の柱や壁の位置、大きさ、厚さといった各種サイズを詳細にマーキングしていく作業です。

 

型枠工事の精度に最も影響する作業であり、従事する職人も現場で実力のある職人が担当し、慎重にマーキングをしていく事で精度を保っていきます。

 

墨出しした印に合わせて型枠の作業が進んでいくのも特徴です。

 

建て込み

実際に型枠を組み立てていく作業です。

 

墨出しに合わせて作業場で制作した型枠などを設置しますが、墨出しに対して忠実に作業をするだけでなく、作業による誤差が出ないようにこまめにチェックをしながら進めます。

 

型枠工事のメインとなる作業なので、正確さを左右する重要な作業でもあります。
特に垂直や水平が正確に出ているかに注意しながら進める工程です。

 

締固め

締固めは、建て込みをした型枠がコンクリートの圧力に負けないよう、パイプで固定する作業です。
締めすぎて型枠の形を変形させないようにしつつ、コンクリートの圧力に耐えられるだけの十分な固定力が求められます。

 

梁掛けと大引き

柱と柱の間に天井を接合するための梁の型枠を作成します。
ここでも精度が出ているか、指定された角度、あるいは水平が出るように確認しながら施工する場面で、これが梁掛けです。

 

大引きは床を支える部分に型枠を設置する作業です。床下の構造部分は目に見えない部分ですが、十分な精度が出ていないと確実な工事が施工できません。

 

スラブ(天井・床)張り

スラブは床や天井部分を言います。

 

この部分も型枠が必要になるため、組み立てを行いますが、床面は水平が確実に出ることを求められるため、この部分も想定外の傾きが出ていないように精度を意識して施工します。

 

コンクリート打設

型枠工事を担当する型枠大工からバトンタッチしてコンクリート圧送は専門の業者が行います。
どんどん固まるコンクリートを迅速かつ正確に圧送し、打設するため、高い技術が求められる作業です。

 

このタイミングで型枠が破損していないか、ずれが生じて精度も低下していないかこまめに確認します。

 

型枠解体

型枠解体は一見、精度と関係ないように思われますが、次も再利用する型枠の部材も多いので安易に破壊してしまわないように、再利用を意識して解体を進めます。

 

まとめ

今回は、型枠工事における精度のポイントをはじめ、供応される誤差について解説し、最後に型枠工事の精度を出すための流れを解説しました。

 

紹介した施工内容は、いずれも型枠工事の精度を左右する重要な作業であり、中でも図面や墨出しが与える影響は計り知れないものもあります。

 

これらによってコンクリートの強度や壁の精度などが決定されることも多いため、型枠工事では常にコンクリートという徐々に固まっていくもののほか、精度との戦いになるのです。

 

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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業務内容:型枠工事

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