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型枠工事の基礎知識!工事の手順や型枠工事の種類を解説!

型枠工事は、コンクリートを用いる土木工事や建築工事といった建設現場で活躍する重要な工事です。
しかし、その施工内容や必要性については、あまりよく知られていないのも事実です。

 

そこで今回は、型枠工事の基礎知識をテーマに基本的な作業の手順や型枠の種類についてそれぞれ解説していきます。

 

そもそも型枠工事って何?

型枠工事は、コンクリートが用いられる建築や土木の工事においてコンクリートを流し込む型を作ったり、解体したりする仕事です。

 

RCといった鉄筋コンクリート造やSRCといった鉄骨鉄筋コンクリート造などコンクリートを使った構造物でなくてはならない工事であり、仮に型枠工事がなければコンクリートは四方に流れ、構造物として成立しなくなります。

 

さらに木造の家屋であっても基礎部分は型枠工事によって型枠を作り、コンクリートを流すため、コンクリートの建物に限らず、ほとんどすべての建物に型枠工事が参加するといえるでしょう。

 

この型枠工事は、非常に厳しい作業が求められるのも特徴です。
建物そのものの形を作る作業なので、型枠がおかしいと建物全体がおかしなことになります。

 

たとえば、曲がり、ゆがみあるいはデコボコした型枠を作ってしまうと、コンクリートもそれにしたがって固まるので、建物自体が曲がりやゆがみ、あるいは凹凸のある建物になってしまうのです。

 

さらに型枠が緩いとコンクリートを流し込む圧力に耐えられず、コンクリートの流出といった惨事が起こりうるのです。

 

こうなってしまうとコンクリートを回収したり、さらにはコンクリートを削ったりといった大変な作業が発生するため、コストや手間、さらにはさまざまな器具、人に多大な影響を与えるでしょう。

 

そうならないために厳密で、強固な型枠の設置が求められ、失敗が許されない重要な作業が求められるのです。

 

高い品質を維持するための型枠工事の流れ

失敗が許されない型枠工事ですが、基本的には基礎となる作業の流れを忠実に、確実に踏むことで、成功をもたらします。
そのような型枠工事の流れは、次の6ステップで行われます。

 

1・拾い出し
最初に行われるのが拾い出しです。
これは、型枠専用の図面を作成する作業です。
元請け会社から受け取った建物や構造物の設計図をもとに型枠の設計を作っていきます。
建物のコンクリートの厚さや形状を計算し、最適な型枠の構造を導き出します。

 

そして、それを型枠専用の図面である「加工図」に仕上げていくのです。
ここで、失敗があると次の作業にも支障が出るため、型枠工事のすべての基礎となる作業といえるでしょう。
加工図を基に資材を用意し、型枠を加工していきます。

 

2・型枠加工

次に加工所で型枠の加工を行います。
加工図をもとにして合板や角材(桟木、さんぎ)を用意して加工していきます。
合板は、一方を滑らかにすることでコンクリートを流しやすく、型枠を解体しやすくするようにしているのが特徴です。

 

角材は、規格に合わせて加工して合板に木々打ちしていきます。
このようにして加工をしていきますが、階段や建物、構造物の細かな部分については、加工図をもとに慎重に加工する必要があります。
さらに、現場で微調整し、加工を追加することがあるものの、現場での加工が最小限になるように作業することが重要です。

 

3・現場の墨出し
現場では墨出しが行われます。
これは、型枠の基準となるラインを引いていく作業です。
精密な測量機器を使用して、コンクリートの床面に基準線を引きます。

 

限界は3ミリ以内とされており、非常に神経の使う作業ですが、この墨出しが正確に行われれば、型枠のデザインは一気に成功へ近づくでしょう。墨出しをしたら、角材を打ち付けていき、基準となる型枠の土台を作ります。

 

4・建込み
建込みは、現場の型枠工事のメイン作業といっても過言ではありません。
多くの方がイメージする型枠工事そのものが、この建込みです。
用意した角材や合板、各種の型枠を現場で組み立てていき、釘などで固定していきます。

 

ここでも墨出し通りに建込みを行い、誤差3ミリ以内に収めていくことが求められます。
また、強度についてもきちんと管理を行い、大量のコンクリートを流し込んでも問題のないレベルまで強度が確保できているかチェックする作業も、並行して行うのが特徴です。

 

5・コンクリート打設
建込みが完了したら、生コンクリートを搬入し、コンクリートを流し込みます。
多くは、型枠工事業者と別の業者が対応するので、連携が重要になります。
たとえば、コンクリート業者が動きやすいように余計なものを片付けたり、養生している部分が分かりやすいようにしたりといった工夫です。

 

また、バイブレーターと呼ばれる振動機器によってコンクリートの気泡を抜く作業もあるので、バイブレーターが型枠と接触しないようにすることも求められます。

 

6・型枠解体
コンクリート打設が完了し、コンクリートが固まったら型枠の解体を始めます。
ここで、型枠を解体していきますが、釘などが飛び出ていたり、木片が飛んだりといった危険な場所や場面が多いので安全に施工していくことが重要です。

 

このような流れによって型枠工事が進められます。

 

型枠工事の種類を紹介!

最後に型枠工事に用いられるさまざまな型枠工事を紹介しましょう。

・化粧打ち放し型枠:コンクリートのままで仕上げる工法
・新素材型枠:プラスチックなどの素材を用いた工法
・特殊形状型枠:複雑な形状の型枠。合板に繊維強化プラスチックコーティングを施した物を使用する工法
・システム型枠:強度の高い型枠材を使って、基礎部分を使い回しする工法

 

このようにさまざまな型枠工事があり、現在も新しい工法が開発されています。
つまり、型枠工事の工法は、今も現在進行形で進化しているといえるでしょう。

 

まとめ

型枠工事は、さまざまな工事の基礎となる重要な工事です。
今回は、その基本的な知識についてまとめました。

 

また、型枠工事は専門の業者が活躍している工事であり、今後も新しい工法の誕生や新しい技術の導入によって日々進化していきます。
もしかしたら、今回紹介した基礎知識もいずれ大幅な変化があるかもしれません。

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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業務内容:型枠工事

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