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型枠工事の部材って何があるの?小物を中心に解説!

住宅の建築工事などで用いるコンクリートを流し込む型枠を作る型枠工事といえば、板材を加工した型枠をイメージしやすいのではないでしょうか。

 

また、パイプなどをイメージする方もいるはずです。

 

しかし今回は、それら以外の部材について金物などを中心とした小物類を解説します。
これを読めばきっと、板とパイプ以外にどのような部材があるかわかるでしょう。

 

型枠工事の部材とはどのようなものがあるのか?

型枠工事の部材は、主に板とそれらを支えるパイプ、そして各種金物、さらには小物類があります。

 

板やパイプは会社などで加工を行い現場で組み立てていきますがそれ以外については、専門の問屋さんなどから商品を購入して直接利用します。

 

次の項目では、そういった小物類の部材についてどのようなものがあるのか解説していきましょう。

 

型枠工事で用いられる小物類の部材とは?

型枠工事で用いられる小物類の部材として、金物、部品、道具類があります。

 

金物

・丸セパレーター
・Pコンやエースコン
・セパ連結金具
・軸足やS軸
・ホームタイ

 

部品

・ポリサイコロ
・面木(めんぎ)
・目地棒(めじぼう)
・トップ面木(めんぎ)

 

道具類(工具の消耗品など)

・アーク溶接棒
・リターンバックル
・足場チェーン
・型枠剥離剤

 

次の項目では、これらの部材についてそれぞれ解説します。

 

型枠工事を支える金具類

まず、板の部材を支える金具類として、丸セパレーター、Pコン・エースコン、セパ連結金具、セパ連結金具、軸足・S軸、ホームタイの5種類についてみていきます。

 

丸セパレーターとは、型枠同士の幅を確保するために用いられる鋼の棒の部材です。
丸棒の形状をしていることから 丸セパレーターと呼ばれています。
丸セパという別名もあり、一般的セパレーターとして型枠工事では広く用いられています。

 

Pコン(プラスチックコーン)は、セパレーターを固定する金具です。
セパレーターを型枠から出すと、そのまま棒が突出した形になり、幅がキープできません。

 

それをキープするのがPコンで、コンクリート壁にのこる丸いくぼみは、このPコンの跡です。
一方、エースコーンも同様の目的で用いられますが、こちらは完全に埋め込む目的で用います。

 

セパ連結金具とは、セパレーターの連結金具です。

 

溶接を行わない無溶接工法によって固定し、鉄筋とセパレーターを六角ポルトを締めつけて使う金具になります。
鉄筋と接続することで強度を増します。

 

軸足やS軸は、セパレーターを延長するなどの利用ができる金具です。
軸足もS軸も似た目的で用いられ、形状の違いによって名称が異なります。

 

ホームタイは、横からの圧力(側圧)を加えて型枠が広がるを防ぐ棒状の金具です。
金物の穴の部分へホームタイを入れることで、締め付けて側圧を加えることが可能になります。

 

これらの金具を用いることで、板とパイプで構成された型枠の圧力コントロールや補強ができます。

 

型枠工事で活躍する各種部品とは?

型枠工事で活躍する各種部品として挙げられるのが、ポリサイコロ、面木、目地棒、トップ面木といった部材です。

 

ポリサイコロは、樹脂でできた床用のスペーサーです。

外見がサイコロの面に見えることからポリサイコロと言われています。
鉄筋の底面に設置して、鉄筋と底面との間にすき間を作る部材になります。

 

面木は、細い木の部材です。

建物に用いる型枠部分へコンクリートの打設を行う際、型枠の入り隅部分(建物のくぼみに相当する部分)へ打ち込む用途で用います。
45度の角度がつけられているので、45度に角度をとったり、突出部分を丸くするために入れていく部材です。

 

木製だけでなく、発泡プラスチックを用いた面木もあります。

 

目地棒は、型枠の内部に取り付ける棒状の木製部材です。

建物の表面に帯状の溝を見かけることもありますが、このくぼみを作る部材といえばイメージしやすいのではないでしょうか。
実は、この帯状の溝は外見上の美しさを引き立てるだけでなく、耐久性を高めたり亀裂の防止に役立てたりする効果があります。

 

トップ面木は、基本的に面木と同じ使い方をします。

ただ、耐寒性のために、寒冷地で多く使用されているのが特徴です。
発泡プラスチック製が用意されていますが、プラスチック製のものやゴム製のものもあります。

 

オーダーメイドも可能なので、注文するケースも少なくありません。

 

このような部材も型枠工事で活躍する部材になります。

 

型枠工事では消耗品も多い

これまで直接用いる部材を紹介してきましたが、次のような部材を用いることもあります。

 

アーク溶接棒

アーク溶接棒は、電気を使ったアーク要請つで必要な部材です。
型枠工事では場所によって溶接を行うことがありますが、その際に用いられるのが、アーク溶接です。

 

アーク溶接棒は、鋼の心線(芯のような針金状の材料)に各種の金属や薬剤(被覆材(フラックス))をつけた部材で、電極に用いられます。

 

リターンバックル

リターンバックルは、金具などを締める際に用いる金具です。

 

フックのような部分とねじの追うな部分で構成されており、型枠のパイプなどを型枠外から締め上げる際に使います。
締め上げるのが大変な場所でもリターンバックルを使って締めれば、どんどん締め上げていくことができます。

 

足場チェーン

足場チェーンは、足場と壁面を結びつける際に使うチェーンです。

 

型枠工事では、そこまで高いサイズの型枠にならないケースも多いものの、それでもある程度の高さのコンクリート構造物を作る場合は、型枠の作成でも足場が必要になるケースも珍しくありません。

 

このチェーンを陥ることで、簡単に仮設作業床や作業通路の強度が増します。

 

型枠剥離剤

型枠剥離剤とは、文字通り型枠をコンクリートから引きはがす際に用いる薬剤です。

 

板部分とコンクリートとの付着力を低下させることで、型枠の破損を防ぎ、スピーディな型枠解体が可能になります。
鉄筋に付着すると、鉄筋が腐食することもあるので、運用する場合は慎重に使用することも求められます。

 

まとめ

型枠工事で用いる、比較的小さな部材を中心に解説しました。

 

いずれも、型枠工事を行う際に必要な部材であり、用意しないとスムーズな型枠工事ができない、あるいは型枠工事そのものができないといった事態になります。

 

そういった意味で重要な部材ばかりといえるでしょう。

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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