土木の現場を支える型枠工事とは?2つの工事の関連性について解説
土木工事といえばダムや橋梁の工事、最近ではリニア工事も話題ですね。
こうした土木工事は暮らしの利便性を向上させるためにも無くてはならない存在です。
地震の多い日本は土木工事の全てを木々で行えるわけではありません。
そこで、型枠工事が必須です。
この記事では土木工事と型枠工事の関連性について詳しく解説します。
土木工事とはどんな工事?
建設業には様々な業種があり、法律で定められた業種だけでも29業種もあります。
例として挙げると、左官工事や石工事業などがあり、細かく専門業種が分類されています。
この業種は昭和49年に分類が決められ、平成28年に新たな区分も追加されています。
建設業分類で先陣を切るように分類のトップを飾っているのが「土木工事」です。
建設業分類上では土木一式工事業と呼ばれています。
では、土木工事とは具体的にどんな工事を指しているのでしょうか。
分類上の規定では、橋の工事(橋梁)やダムの工事、行動したなどの
下水道工事などを総合的に企画し、建設する工事が該当します。
つまり、インフラの整備などを中心にした工事は土木工事に該当することが基本です。
土木工事は建設だけではなく、補修や解体に関してなども該当しており
インフラ系の土木工事業者は土木一式工事で建設業認可を得ています。
型枠工事とはどんな工事?
土木工事の現場を下支えしている型枠工事は一体どんな工事でしょうか。
型枠工事は一言でまとめると「コンクリートの成型工事」です。
木枠で成型の型枠を作る場合には大工工事に分類されますが
コンクリートを流し込むことや型枠の解体を専門としている場合には
とびや土工の工事に分類されています。
成型がメインの業務の場合には大工工事業として建設業許可を求めることが一般的です。
型枠工事はどろどろで未成型の状態のコンクリートを建設現場で生かすために型枠を作り
その中に流し込ませ固まったら型枠を解体することが工事のメイン業務です。
住宅の基礎となる部分を成型することもあれば
鉄橋などの重厚で大きなコンクリートを成型することも想定されます。
型枠工事はコンクリートを変幻自在に変えることができる工事なのです。
土木工事と型枠工事の関連性とは
土木工事が基本的なインフラや建設業の一般的な工事とすると
コンクリートを成型する型枠工事はどのような関連性があるのでしょうか。
インフラや一般な住宅は鉄筋コンクリート造りを採用していることが多く
コンクリートの存在は欠かせません。
例えば身近な存在であるマンションやアパート、一般住宅の基礎部分は
必ずと言っていいほどコンクリートによって作られています。
木造住宅の基礎であっても
しっかりと成型がなされたコンクリートで作られているのです。
特に日本は震災が多い国であり頑
丈なコンクリートで建物を支えることはもはや必須とも言えるでしょう。
また、大人数を収容できるホールや競技場などもコンクリートが欠かせません。
つまり、土木工事にとっての基礎となる部分は型枠工事の存在が欠かせないのです。
地盤の沈下や歪みに対抗するためにも、型枠工事は大活躍をしています。
一方で、型枠工事は建設業界の花形と言われればそうではありません。
影の立役者としての側面が強いのです。その理由には「型枠」の存在が挙げられます。
私たちの暮らしにはコンクリートの存在自体は身近です。
ご自宅の基礎部分もきっとコンクリートで基礎工事がなされているでしょう。
しかし、コンクリートの成型を行う型枠工事自体は見たことがある人は少ないのです。
その理由は、型枠工事はコンクリートの成型が終わると、速やかに型枠が解体されてしまうからです。
型枠を付けたままでは次の工事に進めないので
冷えて十分な強度が確認できたら型枠解体工を中心に速やかな解体作業が実施されています。
型枠工事自体は身近な工事にも関わらず
アッという間に型枠の本体は見えない存在になってしまうのですね。
もしも身近なところで型枠工事を実施していたら、是非のぞいてみてください。
大工職人たちが一生懸命型枠を組み立てたり、解体している様子がうかがえるはずです。
型枠工事の将来性とは
日本は1970年代の高度経済成長期をきっかけに
土木国家としての道を邁進してきました。
高速道路の整備や鉄道の整備では厳しい山間エリアを走り抜けるようにして
インフラの整備が進みました。
それと同時に、トンネルや高所の橋梁工事にも耐えられるような
型枠工事も追随するようにして進化してきました。
では、型枠工事の必要性や将来性に関してはどのような展望が予想されるでしょうか。
インフラの整備ももちろん重要ですが、都市圏を中心に古くなった駅舎や公共交通機関に関しては
再整備が盛んになっており、都市全体の再開発にも関心が向きつつあります。
また、東京オリンピックの終了とともに新たなスポーツの祭典の誘致や万博の誘致も盛んになっており
型枠工事の需要は今度も大きく拡大できると予想されています。
眠っている土地の有効活用は地方都市で関心が高まっており
マンションやアパートの新規工事も好調です。
土木国家とはまた違った形で型枠工事の需要は期待されており
将来性も堅調であると言えるでしょう。
では、型枠工事でテクニックを磨いていくにはどうすれば良いでしょうか。
型枠工事の現場は熟練した型枠大工が活躍しています。
熟練の大工たちは優れた技術と施工実績を背景に難解な工事もこなしており
こうした技術者たちの下で修業をすることでテクニックも磨かれます。
また、型枠工事には組立もあれば解体もあります。解体をまた技術の必要な作業です。
建設現場のスペシャリストとして型枠を迅速に撤去しています。
このように型枠工事の中にも色んな職種があるので
関心がある方はまずは型枠工事を扱う現場で職人として働いてみてください。
型枠を作ることもユニークですが
1つ1つ完成していく躯体を眺めることもとても楽しい仕事です。
優れた構造物をこの手で作る、と考えるとワクワクしていただけるのではないでしょうか。
まとめ
この記事では土木工事と型枠工事の関連性を中心に紹介しました。
型枠工事はコンクリートと真摯に向き合う必要があり
精密さとダイナミックさを兼ねた面白い工事です。
今後も需要の拡大とともに職人たちの活躍が期待されています。
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
会社名:有限会社有働建設工業
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業務内容:型枠工事