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ー土木工事でも活躍する型枠工事の役割を紹介!現場での流れも解説ー

土木工事はシンプルに地面を掘ったり、削ったりといった施工をするのではなく、鉄筋コンクリートの躯体を建築物として建設する内容もあります。

その際、主に活躍するのがコンクリートを打設する専門業者と型枠を組み立てる型枠工事の専門家である型枠大工です。

土木工事でもコンクリートを利用する機会が多く、必要な技術として重要な役割を担っています。

今回はどのようにして土木工事で型枠工事が活躍するのかについてお伝えしましょう。

 

そもそも土木工事における型枠工事とは?

土木工事における型枠工事とはどのようなものなのでしょうか。

ここでは、型枠工事の概要と型枠そのものについて解説します。

 

土木工事における型枠工事とは?

土木工事における型枠工事とは、主に土木工事で求められる構造物の骨組みを施工する工事です。

建設現場で施工する型枠工事として鉄筋が施工された場所にコンクリートを流し固めるまでの期間、形をキープしておくことを目的とした型をつくり、そして固まったらその型を解体します。

 

型枠の種類によってはそのまま型枠を埋め込んでしまう現場もありますが、基本的には形を保持しておく役割が終了した時点で型枠解体の工程へすすめます。

 

土木工事の環境下では型枠工事も河川や山間部など特別な環境下で施工することも多く、平地での施工以上に安全管理を厳しく管理し、さらにその施工にも技術が要求されているのも特徴です。

 

型枠とはどのようなもの?

次に型枠とはどのようなものか解説しましょう。

型枠には主に「せき板(堰板)」「志保工(しほこう)」「金具類」といった3種類から構成されます。

これらを用いて土木現場で効率よく組み立てることで、1平方メートルあたり2トン以上の固まっていない生コンクリートを支える型枠を作り上げます。

なお、土木工事でも建築工事でもこれらの基本構成は変わりません。

 

生コンクリートをダイレクトに支える部材:せき板

まず、せき板とはコンクリートを直接受け止める壁となる板です。

基本的には合板が用いられますが、現場や選択された施工方法によって金属、樹脂といったせき板が用いられます。

土木工事でも工事内容によってそれらの素材を使い分けますが、基本は合板など木質の素材を用いたせき板がメインです。

 

せき板を支える部材:支保工

次に支保工はせき板を支えるパーツです。

型枠工事において上や横といった場所からの荷重を支えるために用いる仮設の構造物をいいます。

冒頭でもふれたように、まだ固まっていない状態の生コンクリートは1平方メートルあたり2トンもの荷重がせき板にかかります。

これはせき板単独で支えられません。

そのせき板を支えるという意味で板や単管(パイプ)などをスムーズかつスピーディーに組んでいきます。

 

せき板と支保工の連結:金具類

金具類はせき板と支保工を接続、保持するために重要な部材です。

現場や型枠によって金具を使い分け、支保工を強固にせき板と固定する目的で用いています。

主に締め付け金具と呼ばれる種類の金具が用いられ、締め付けることで生コンクリートの圧力による支保工とせき板とのゆるみを予防します。

 

これら3つの型枠部材を主に使って型枠が組み立てられるのです。

 

土木工事現場における型枠工事の基本的な流れ

土木工事では事務所で設計やせき板の加工などを行います。

今回は土木工事の現場作業の流れとして「墨出し」「組み立て」「コンクリート打設」「型枠解体」の4ステップを解説しましょう。

 

型枠のガイド線を作成する墨出し

型枠を組み立てる前に目印となる線を引いていきます。

これが墨出し作業と呼ばれるもので、ミリ単位の精度が要求される重要な工事です。

まず、正確な位置を出すために基準線を引いていきます。

現場によってはレーザーなどが使用されることもありますが、もともとの施工方法として黒壺と呼ばれる墨と糸を使った道具で線を引くことがあります。

墨を使ってラインを引いていく様子から「墨出し」という用語が誕生しました。

線を引いた後は、「セオドライト」「トータルステーション」という測量機器を使用して水平面が出ているか、垂直面は正しいか、サイズはあっているかといった計測をします。

 

型枠の組み立て

型枠の組み立ては墨出しした線を意識して水平や垂直などの角度を正確に再現します。

特に土木工事は不整地での施工が多いため、高い技術が求められます。

また、現場では「型枠志保工の組み立て等作業主任者」の国家資格を持っている有資格者が指揮を取って正確な施工、コンクリートの荷重に耐えられる施工を目指して組み立てるのが特徴です。

 

コンクリート打設

型枠工事はここからコンクリート工事にバトンタッチします。

型枠の点検を行った後、生コンクリートが搬入され、打設作業が始まります。

生コンクリートを型枠に流し込んでいき、主にパイプやホースをうまく操作しながら正確に流し込んでいくのが特徴です。

 

コンクリートが固まったら型枠の解体作業

コンクリートが固まったら型枠を解体します。

型枠脱型(かたわくだっけい)の合図を行ったのち、型枠を解体するというのが基本的な流れです。

この合図をする前にコンクリートが十分固まっているかチェックを行って慎重に宣言します。

 

型枠の解体は、型枠解体に従事する型枠解体工以外は立ち入り禁止です。

危険な作業を伴うことも多く、特に土木工事では斜面や水面などに隣接しているケースも少なくないことから徹底した安全管理が行われています。

 

なお、型枠は十分な強度や安全性が確保できるまで解体されません。

工期に迫られてあまりに早く解体を始めてしまうと災害が発生したり、コンクリートにひび、変形が生じます。

そのため、型枠脱型の宣言は慎重な判断が求められることも知っておきましょう。

 

まとめ

今回は土木工事における型枠工事の流れについて解説しました。

作業自体は一般住宅を建設する際の型枠工事と基本的な流れは変わりません。

しかし、土木工事の場合は河川や山間部など特殊な環境で施工することも多いため、安全管理を含めた高い技術が要求されます。

また、組み立てだけでなく解体の作業もあるため、型枠工事の作業手順は想像以上に多くあることがわかったのではないでしょうか。

 

鉄筋工事やコンクリート工事、設備工事など様々な専門工事技術者と連携して行うことも多いので、型枠工事に直接従事しない方も知っておくと、連携がうまくいくはずです。

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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業務内容:型枠工事

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