基礎工事の杭基礎の方法と作業の流れについて
型枠工事は鉄筋コンクリート造やコンクリート造の構造物や建築物の形を作るために欠かせない工事です。
そのため、施工にあたっては現場状況や建設工事の事業内容によってさまざまな工法が生み出されてきました。
今回は、さまざまな手法でコンクリートの形成をする型枠工事について、主な施工の工法を中心に解説していきます。
型枠工事の工法は?
型枠工事にはいくつかの種類が存在しますが、主な工法として次の物が挙げられます。
・ウッドフォーム工法:木材や合板を加工した型枠を用いる工法
・化粧打放し工法:コンクリートをそのままに用いた工法
・システム型枠工法:木材の代わりに金属やプラスチックの部材を使う工法
・パーマネント工法:型枠部材の一部をそのまま留置する工法
・特殊形状型枠:曲線などを多用した特殊形状の型枠を用いる工法
これらについてそれぞれ解説していきましょう。
木材の部材を利用したウッドフォーム工法
一般的に用いられる工法として、後述する工法が挙げられますが、
最近注目されているのがウッドフォーム工法です。
従来の型枠に使われていた合板の型枠板(コンパネ材)は、熱帯雨林の木材を用いられています。
しかし、その問題を解決するために用いられているのがウッドフォームによる型枠です。
これは間伐材の使用を90%までアップさせることで、熱帯雨林の木材の消費を減らすだけでなく、間伐材の処理にも用いられるメリットがあります。
コスト面でまだ問題があるものの、木材や合板などを加工して型枠を作る従来の工法とそこまで変化がないため、導入しやすいメリットがあります。
コンクリート打設後に解体して再利用することも珍しくありません。
型枠工事でよく目にする化粧打放し工法
化粧打放し工法は、型枠を取り外して、そのまま仕上げる工法を言います。
通常は、コンクリートを流し込む打設作業が完了したあと、部材を解体したのち、そのままにすることはありません。
たとえば、タイルを貼ったり、塗装を施すことがほとんどです。
しかし、この工法では、コンクリートの打設後にそのままの状態で完成させる工法です。
コンクリートの表面がむき出しになることから型枠の美しい表面仕上げにする必要があり、技術が求められる工法です。
メリットとしては、独特の表面の美しさが挙げられます。
型枠の模様をそのまま活かすことで、木目を活かしたり、型枠の表面を加工して石組みのような模様にしたりといったことも可能です。
ただ、さきほど紹介したように型枠工事の高い技術力が求められる工法のため、工期が若干伸びたり、すべての業者で自信をもって行えるわけではないといった点があります。
さらに工法自体も枝分かれしており、内外打放素地と呼ばれる工法を始め杉本実化粧打放型枠といった工法が挙げられます。
新しい形のシステム型枠工法
システム型枠工法は、大規模工事で用いられることが多くなった工法です。
大きな金属や樹脂製のユニットを用意し、そのユニットを型枠として設置していきます。
そして、設置した部分にコンクリートを打設することで建物や構造物を建てることが可能です。
大規模な工事に向いている型枠工事の工法であり、大規模な工事でありながら採用の部材で効率よく施工できるメリットがあります。
もともと工場などで成形されている型枠のユニットを用いるので、施工も迅速に行えるほか、解体も同じくらいスピーディに行える点も魅力といえます。
それでいて転用を前提に製造されているユニットが再利用できる点も魅力です。
ただ、画一的な型枠だけしか用意できないことや、住宅など比較的小規模な型枠工事には用いにくいという弱点もあります。
それでも橋梁などの大規模な土木工事で盛んに用いられつつある工法とされています。
部材の一部を埋め込むパーマネント工法
パーマネント工法は、パーマネントサポートを用いた工法です。
パーマネントサポートを型枠の中に入れて7コンクリートを打設したあと、そのままサポートを残したまま型枠を解体していきます。
これによってコンクリート内にパーマネントサポートが残った状態で完成させるのが特徴です。
通常はパーマネントサポートに相当する部材を撤去するものの、その撤去の工程がない分、工期全体が短くなることもメリットといえます。
ただ、冬場のようにコンクリートが固まりにくい場合は、より固まりにくくなることもあるので、技術が問われる型枠工事です。
また、スラブ(天井)部分以外の適用があまりないことから、対象となる工事が少ないという点もデメリットといえるでしょう。
公共事業などで目にする特殊形状型枠
公共建築物などで目にする独特な形状の構造物を目にしますが、こういった場所で活躍する工法が特殊形状型枠です。
曲線をはじめとする特殊な形状に型枠が設計されており、デザイン性を重視するコンクリート構造物や建築物で活躍する工法とされています。
従来の木材による型枠ではなく、FRP型枠と呼ばれるFRP(繊維強化プラスチック)を使用した型枠を用いているのが特徴です。
これによって仕上がりを滑らかにすることが可能で、強度も高いために複雑な形状でもコンクリート打設中に型枠が破損することもありません。
さらに最近では技術も進化しており、FRP以外にもプラスチックを用いたり、鉄製の型枠(メタルフォーム)を用いて特殊形状に加工したりといったことが行われています。
いずれも従来の木製に比べて耐久性が高いため、複雑な形状でも十分コンクリート打設に耐えられるようになっているのも特徴です。
ただし、コストが非常にかかるため、重要な場所や建物のワンポイントに用いたり、十分な予算が確保できる工事のみに限定されてしまうのが弱点です。
まとめ
型枠工事にはさまざまな工法が存在します。
今回は、主な工法である5つの種類について解説しました。
いずれの工法も特徴があり、それぞれメリットや弱点などがあります。
型枠工事ではそれらの特徴をうまく把握して最適な工法をチョイスし、建物や構造物を図面から形にしていく重要な工程を担当しているのが特徴です。
もし、型枠工事を目にしたら、安全な距離からどのような工法で施工しているか確認してみるのもおすすめです。
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
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