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どう進める?改めて知りたい型枠工事の手順について解説!

型枠工事は、鉄筋コンクリート造の建物や構造物を作る際に行われるコンクリートの型を組み立てたり、解体したりする仕事です。
この作業は各手順を順序良く行い、コンクリートの梁や床になる部分(スラブ)を現場で組み立てていきます。

 

しかし、具体的にどのような流れで組み立てられるかイメージしにくいというケースも少なくありません。
今回は、型枠工事の手順について解説します。

 

型枠工事の大まかな流れ6ステップ

型枠工事は、会社、作業所、現場の3か所で6つのステップを経て行われていきます。
それは次の流れです。

 

拾い出し作業

最初に拾い出し作業を行います。
これは、設計図をもとにして柱や梁、壁などの形状と寸法を拾い出します。

 

社内で設計図の情報をもとに施工図と呼ばれる型枠の図面を作成する作業です。
拾い出しは、施工図によって必要な資材の数量を洗い出し、必要な部材を発注する基準になるという意味でも重要な工事といえます。

 

型枠加工作業

加工図が完成したら、型枠の部材を加工します。
基本的にベニヤ板や浅木といった木材を使って型枠用の板を加工図に沿って作る流れです。

 

寸法通りの基礎を作ることでコンクリートの漏れをなくせるため、正確な加工が求められます。
また、作業所にある部材の中から新しい材料で型枠を作るのか、再利用した型枠を加工するのかといった判断も求められます。

 

実はこの見極めも型枠工事に携わる職人の力が試される作業なのです。

 

墨出し作業

墨出し作業は、現場で型枠大工と呼ばれる型枠のプロフェッショナルが行う作業で、簡単にいえば施工するための印をつけていく作業です。

 

現場で加工図を見ながら厳密な位置を確認していき必要な場所に対して正確な目印を付けます。
墨壺によって柱や壁などの位置を床や線に印をつける重要な作業です。

 

ただ、型枠を組み立てたあとも追加で墨出しは追加で行われていきます。

 

建て込み作業

建て込み作業は型枠工事のハイライトともいえる作業です。
現場に運ばれてきた型枠や金具などの部材を組み立てていき、墨出しに沿って型枠を組み立てます。

 

多くの方は型枠工事といえば建て込み作業というような作業で、型枠大工が効率よくスピーディに組み立てを行っていきます。

 

この建て込みが型枠工事の成否が型枠工事の成否といっても過言ではない作業のため、スピーディに施工しつつも水平器を使用して垂直や水平になるような施工を行うのが特徴です。

 

さらにコンクリートの高い圧力に耐えられるように締固め金具などでしっかり締め付けます。
主にフォームタイや、単管パイプなどを用いて施工します。

 

コンクリート打設

型枠が完成したら、コンクリートの打設を行います。
これは生コンクリート(固まる前のまだ軟らかいコンクリート)を型枠に流し込む作業です。

 

コンクリート打設のタイミングで、漏れがあったり養生も不十分だと施工不良になるので、慎重に施工します。
ただし、ゆっくり施工してしまうと、生コンクリートが固まってしまうので、慎重な中にも速やかに行う作業です。

 

コンクリート打設も専門の技術が求められるため、型枠大工ではなく、コンクリート業者などコンクリートの扱いに慣れた業者が担当します。

 

ただ、型枠大工も現場の状況を確認する意味で立ち合いをしたり、型枠の異常がないかチェックしたりします。

 

型枠解体作業

コンクリートが固まり、強度が出てきたら型枠を解体します。
いきなりすべての型枠を解体すると崩落などの危険もあるので、壁、梁、そして床や天井の順番で解体するのが基本的な流れです。

 

解体が完了して、型枠工事の一連の手順が終了です。

 

手順の最終工程!躯体(くたい)とは?

型枠工事の最終の手順が終わってできあがったものが躯体です。

 

躯体は建設した建物や構造物などの基本的な部分である構造体を指します。
垂直で平行な特徴を持つ、高品質な躯体を目指して型枠工事が施工されています。

 

基本的な流れとは違った特殊な型枠の紹介

基本的な手順について解説しましたが、次の3つは工事の内容も異なります。

・特殊形状型枠
・システム型枠
・化粧打ち放し型枠

 

これらについて解説します。

 

独特な形状の特殊形状型枠

一般的な型枠は直線的な構造になっていますが、デザインを重視した建物や特殊な構造物のコンクリートを打設する場合には、特殊形状の型枠を用いて施工します。

 

かなり形状が独特なものもあり、合板などの木材では対応できないケースも少なくありません。
そのため、加工する手順を作業場ではなく、FRP型枠など別会社の工場に依頼する手順に変わる場合があります。

 

連続した部分で用いられるシステム型枠

システム型枠は同じパターンの型枠を組み立てていくタイプです。
型枠の形が決まっており、ユニットを組み合わせて施工します。

 

そもそも型枠を加工する過程がなく、直接現場に運んでくる手順になるケースも少なくありません。
この型枠もユニットが木材以外の素材を使用していることが多いため、繰り返し使用することが多い型枠です。

 

コンクリートの素地を活かす化粧打ち放し型枠

コンクリートの壁面といえば、そこに化粧となる板やパネルを貼り付けることがほとんどです。
しかし、この型枠はコンクリートをそのままに施工する方法です。

 

杉板を使ったり、表面に凹凸をつけたりといった加工がされています。
手順自体はそこまで変化がありませんが、現場で加工を行ったり、作業場で特殊な加工を施したりといったことが行われます。

 

まとめ

型枠工事は拾い出しからスタートし、作業場での加工、墨出し、建て込み、そしてコンクリートの打設を経て型枠解体が行われます。
これらの施工の流れをスムーズに進めていくのが型枠大工と呼ばれる専門職です。

 

型枠のプロである型枠大工が工事を進めていき、水平な型枠や正確な構造の型枠を組み立てていきます。
このように現代都市建設の基礎となる重要な作業である型枠工事が施工されていくのです。

 

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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業務内容:型枠工事

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