型枠工事をする大工に資格は必要か?必要性と資格内容を解説
建築や土木業界で重宝される型枠大工を目指そうと思ったときに気になる、
資格取得の必要性やその内容についてこの記事では解説します。型枠大工の求人情報に資格不問とあっても、
あらかじめ資格を取得しておいた方が有利になる場合はあるのでしょうか。
型枠工事の施工会社就職に必要な資格はない
型枠工事を施工する大工として就職する際、取得しておく必要のある資格はありません。
多くの型枠大工求人は未経験から応募が可能であり、型枠工事の技術は現場で身につけることが想定されているでしょう。
ただし就職後、実際に型枠大工として働き始めたら、ある程度の資格を取得するのが望ましいとされます。
資格を取得することで、どれくらいの技術を身につけたかが客観的に認定され、
会社としても評価がしやすくなるため昇給などにつながることもあるでしょう。
中には資格取得の補助をしたり、手当を出したりしている会社もあります。
枠型大工として働きながら取得するのが望ましい資格とは
型枠大工にとって、取得優先度の高い資格を紹介します。以下で紹介する資格は、
型枠工事の専門的な内容が問われるものなので、実務経験が必要なものばかりです。
学歴によっては実務経験が免除される場合もありますが、
基本的には専門的な技術を身につけてから受験するのが一般的でしょう。
・型枠施工技能士
国家資格である型枠施工技能士は名前からも明らかなとおり、
型枠の施工技能がどの程度身についているかを証明するための資格です。
そのため型枠工事の施工をする大工にとって、取得優先度が非常に高い資格といえます。
働きながらの取得なら2級から受験するのが一般的です。なお2級の受験資格は基本的に実務経験が2年以上あることとされ、
内容は学科試験と実技試験に分かれています。難易度は決して低くなく、型枠工事の施工技術を見るための実技試験は、
手作業による試験が実施されます。全国ではありませんが、受検準備講習会を開いている地域もあるので、
上手に活用するのがおすすめです。 型枠工事は鉄筋コンクリート造の建物をはじめ、
道路や橋の建設現場などで必要性の高いものです。そのため型枠施工技能士を取得している人材は、
幅広い土木関係会社から必要とされる可能性が高くなります。また経験者を募っている求人に応募する場合、
型枠施工技能士資格を取得していることは大きな強みになるでしょう。
・型枠支保工の組立て等作業主任者
型枠支保工の組立て等作業主任者とは、合格することで型枠工事の現場責任者になることができる国家資格です。
認定を受けるには、2日に渡る講習を受け、修了試験に合格する必要があります。
受講資格には、型枠工事に関連する業務に3年以上従事することなどがあります。
現場責任者の主な仕事は、型枠を支持する仮設設備の組立てまたは解体の作業を監督し、安全に進むよう指導することです。
型枠工事は型枠を造りそこにコンクリートを打ち込みますが、その型枠を支えるものが型枠支保工と呼ばれるものです。
この組立ては建物全体に影響を及ぼす重要な部分であるため、このような国家資格を所有する人材が、
組立てから解体の作業を監督する必要があるのです。なお実際に作業主任者として監督を務めるには、
事業者から選任される必要があります。責任重大なポジションではありますが、
その分必要性が高く、この資格を所有することで会社からの評価も上がるでしょう。
・建築施工管理技士
国家資格の建築施工管理技士は、取得することで建築工事現場の監督を務められるようになる資格です。
1級と2級があり、1級を取得すればより大規模な建物の監督が任せられるようになります。
竣工日に建物を完成させられるようスケジュールの管理をしたり、工事の品質を管理したりすることが主な仕事です。
建築施工管理技の難易度はとても高いとされるので、型枠大工にとってより優先度の高い資格を取得してから、
さらなるスキルアップを目指す場合は取得を考えるのも良いでしょう。
取得が難しい分、取得に成功すれば非常に有利な資格になる可能性が高いといえます。
型枠工事の施工会社就職前に資格取得するなら
型枠工事を施工する会社に就職する前に必須な資格はなく、やる気があれば雇ってもらえる、
というのが一般的に言われていることです。しかしやる気を示すのは意外と簡単ではありません。
型枠大工を志望するにあたり、そのやる気を具体的に示すための資格を取得しておくと、
採用面接の際に強いアピールポイントになるでしょう。
そのためにはどのような資格があるのか、受験資格や内容とともに紹介します。
・型枠施工技能士3級
型枠施工技能士3級は、型枠大工として就職予定のある人を主な対象者として、2018年から新たに加えられた資格です。
同資格の1級2級は、型枠大工として働き始めてからの取得が望ましい資格として紹介しましたが、
3級は就職準備としての受験が推奨されるものです。型枠大工として就職予定のある人の他、
型枠工事の基本的な技能を持っている人も受験できます。就職予定の人を対象としているため、実務経験は求められません。
さらに型枠施工技能士3級を取得していれば、2級の受験資格が緩和されるというメリットもあります。
3級を取得していれば、2年の実務経験がなくても2級を受験することができるようになるのです。
つまり型枠施工技能士3級をあらかじめ取得しておけば、やる気を示すだけではなく就職後の資格取得にも有利になります。
他の就職希望者と差をつけるためにも、就職前に余裕があれば取得したい資格の1つといえますね。
・その他車両免許
型枠工事の施工会社なら、大型免許を取得している人材は重宝される確率が高いでしょう。
土木の現場には大型車両が必要な場面が多いためです。型枠大工なら型枠工事に関する資格も大切ですが、
プラスアルファとして大型免許を取得していれば就職時のアピールポイントになります。
他にも小型移動式クレーン運転士の資格なども、型枠やその他資材の移動の役に立つ可能性があるでしょう。
土木建設現場で活躍する車両の免許を持っていることはアピールにはなりますが、
就職前に取得が義務付けられているものはないと思われます。
しかし少なくとも普通自動車免許だけは取得しておくのがおすすめです。
普通自動車免許に関しては必須条件となっている会社もあるためです。
まとめ
枠型工事は建物を建てる際、大変重要な部分を担う工事であり、
その施工をする枠型大工の求人は将来的にも安定感あるものとなるでしょう。就職時に資格は必要とされなくても、
働きながら取得すれば自らの技術力を客観的に示せる他、職場でのキャリアアップにもつながります。
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
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