ー型枠工事と基礎はどんな関係があるの?完成するまでの流れを紹介!ー
型枠工事とは建物の基礎をつくるうえで重要な作業です。とはいえ、なかなか建設現場を見る機会がない場合には、どのような工事なのかイメージするのは難しいでしょう。そのため建設関係に興味がある方のなかには、下記のように疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
・型枠工事ってどんな仕事?
・基礎に使われる型枠にはどんな種類がある?
・基礎ってどうやってつくられるの?
そこで今回は型枠のプロである「有限会社有働建設工業」が、型枠工事と基礎の関係性や型枠の種類を紹介します!また型枠工事から基礎ができるまでの流れも解説しますので、型枠工事や基礎について理解を深めたい方は最後までご覧ください。
型枠と基礎の関係性
型枠工事は頑丈でキレイな土台をつくるうえで重要な工事です。
そもそも型枠とは、ベニヤ板などの木の板を組み合わせた骨組みのことです。一方で基礎とは、コンクリートが固まってできたブロックのことをいいます。
コンクリートは固まると頑丈なブロックになりますが、固まる前はドロっとした半液体状態です。半液体に近いジェルは、容器がないと形状を保つことはできません。
固まる前のコンクリートも同じで、長方形や正方形などの「カタチ」にするためには「枠」が必要です。そこで使われるのが「型枠」です。型枠は、コンクリートを流し込むための「枠」の役割があります。
そのため型枠は、基礎のカタチをつくるうえで重要といえるのです。
型枠の種類
型枠にはさまざまな種類があります。下記がその一例です。
・捨て型枠:コンクリートを流したあとにそのまま残しておく型枠
・ラス型枠:金網でできた型枠
・鋼製型枠:鋼や鋼板でつくられる型枠
・化粧型枠:コンクリートに個性的な模様をつけられる型枠
これから、それぞれの特徴や使用シーンを解説します。型枠にこだわって自宅を建てたい方や型枠に興味がある方は、それぞれチェックしてみてくださいね。
捨て型枠
「捨て型枠」とは、コンクリートを流し込んだあとにそのまま埋める型枠のことです。鋼製型枠や化粧型枠は、コンクリートが流し込まれて固まると取り外されます。
一方で捨て型枠は型枠の撤去が困難なケースで使われる型枠で、取り出されることなくそのまま残したままにします。捨て型枠が使われるケースは下記のとおりです。
・隣地との境界が狭い建物を建てるとき
・地面の下に柱を建てるとき
また型枠を取り出すのが難しいケースだけではなく、コストや工数を削減する目的でも使われます。捨て型枠を利用すれば、型枠を取り出す必要もなく解体の工程もなくせるため、大幅にコスト・工数を削減できます。
ラス型枠
「ラス型枠」とは、金網でできた型枠のことです。ラス型枠はコンクリート表面に金網が出てしまうため外壁などの見える部分への仕様は向いておらず、建物の基礎や基礎梁を建てる際の「捨て型枠」として使われることが一般的です。
料理で使うザルのイメージにあるように、金網でできてるラス型枠は切断や折り曲げるのが簡単で、複雑な形状を作る必要がある場合にも柔軟に対応できるのが特徴です。
また気泡や水泡が排出できる仕組みになっているため、丈夫な土台が必要な建物を建てる際によく活用されます。
一般的な合板でできた型枠とは異なり軽量であることからも、型枠工の高齢化に伴い省力化が必要なことから近年注目が集まっている型枠です。
鋼製型枠
「鋼製型枠」とは、その名前の通り鋼や鋼板でつくられる型枠のことです。変形しにくいのが特徴で、一般的な合板の型枠では耐えられない形状が必要な場合に活用されます。
また鋼製型枠は丈夫なため、30回以上転用が可能な場合があります。一方で化粧型枠では1回、合板型枠では3回程度と数回しか使えないことも珍しくありません。
そのためほかの型枠と比べて複数回活用できる鋼製型枠は、長期的なランニングコストを抑えられるメリットがあります。
化粧型枠
「化粧型枠」とは、コンクリートの表面に対して、デザインを施す型枠のことです。
一般的な型枠では、型枠の材料に合板を使うためコンクリートに特徴的な柄はつきません。一方で化粧型枠はスチロール製やウレタンゴム製で表面に加工を施した特別な板を使用するため、ガタガタとした模様や斜め方向にザラザラした模様をつけることが可能です。
化粧型枠が使われている建物の例には、「岐阜県庁」や「和歌山県の丸瀬トンネル」が挙げられます。また最近ではスタイリッシュな家を好む人が増加傾向にあり、一般的な住宅の外壁部分やブロック塀にも化粧型枠を使う人が増えてきています。
化粧型枠は、むき出しのコンクリートをオシャレに見せたい方におすすめの型枠です。
型枠工事から基礎ができるまでの流れ
ここでは型枠工事から基礎ができるまでの流れを紹介します。
・墨出し
・型枠の組立作業
・コンクリート打設
まず「墨出し」と呼ばれる工程では、型枠を組み立てる位置を決めるために、印をつける作業を行います。ズレが大きくなると組み立て精度が悪くなるため、重要な作業です。
そして印に従って、型枠を組み立てていきます。組み立て時には水平・垂直位置がズレていないか常に確認しながら進めます。型枠の精度が土台の強度に影響するため、繊細さが求められる作業です。
型枠が完成すれば、コンクリートを流し込みます。流し込んだ後は固まるまで、養生シートで囲い放置します。コンクリートが無事固まれば、基礎の完成です。
なお、型枠が完成するまでの手順は「ー型枠工事の手順を解説!拾い出し・組み立て・型枠大工・解体がわかるー」で詳しく解説しています。型枠が作られる工程も知りたい方はご覧ください。
まとめ
型枠工事は、頑丈な建物の基礎や個性豊かな外壁をつくるうえで重要な工事です。型枠には、狭い場所の基礎づくりで活用できる「捨て型枠」や、個人宅の外壁に用いられる「化粧型枠」などさまざまな種類があります。
なお、熊本県熊本市の「有限会社有働建設工業」は、新幹線の線路やトンネルにかかる橋などの公共工事や、木造一軒家・マンションなどの民間工事における型枠工事を施工する会社です。
なお当社では、型枠大工になりたい方を募集中です!一級型枠技能士の先輩のもとで技術を学べる環境があるので、未経験からでも確実にスキルを身につけられます。また独立に必要な専門性の高い資格の取得をサポートしているので、将来的に独立して働きたい方もお待ちしています。
基礎の型枠工事に関するご相談はもちろんのこと、当社で働きたい方も積極的にお問い合わせください!
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
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