ー型枠工事業界の現状や将来性を知ろう！未経験から入るメリットも紹介ー

型枠工事は、住宅の基礎を形づくる重要な工事です。型枠の精度により、建築物の強度や安全性、デザインが大きく左右されるため、頑丈かつオシャレな家づくりを行ううえで重要な工程と位置づけられています。

 

やりがいの大きい仕事であることから、建設関係の職種に興味がある方のなかには、下記のように興味がある方も多いのではないでしょうか。

 

・型枠業界って安定してる？

・未経験から型枠大工として転職するメリットはある？

 

そこで今回は、型枠のプロである「有限会社有働建設工業」が、型枠工事業界をわかりやすく紹介します。今回紹介する内容は、下記のとおりです。

 

・型枠工事業の特徴

・業界全体の現状

・将来性の高さ

・完全未経験から転職するメリット

 

最後まで読めば、型枠工事や型枠大工の魅力を理解できるでしょう。型枠の工事に興味がある方や建築関係に就きたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

型枠工事業とは？

そもそも型枠工事業とは、コンクリートを流し込むための「型」を作り、建築物の基礎や構造体をつくるうえで欠かせない業種です。型枠の種類によってさらに細分化され、木製の型枠を使用する場合には「大工工事業」、木製以外の型枠を使う場合には「とび・土木工事業」になります。

 

また型枠工事業では、下記のように型枠に関する作業全般を担います。

 

・型枠を加工する工事

・材料の搬入搬出

・現場での組み立て

・コンクリート打設

・型枠の解体

 

なお、型枠会社によっては、コンクリート打設や型枠の解体を別会社に委託している場合もあります。

 

型枠工事業を営むには

建築関係の仕事を請け負うには、許可が必要です。例えば内装工事を施工する場合には、建設業許可を取得しなければ請け負うことができません。

 

一般的な工事と同じく、型枠工事業を営むには建設業許可が必要な場合があります。「場合がある」とお伝えしたように、必ずしも取得しなければならないわけではありません。大規模な型枠の工事に携わる際にのみ、建設業許可が必要とされています。そのため一般的な住宅の基礎や付帯物の型枠を作る工事のみであれば、建設業許可は不要です。

 

型枠工事業界の現状と将来性

ここでは、型枠工事業界の現状と将来性について紹介します。建築業のなかでもニッチな領域にあたる型枠工事業界。リアルな求人事情や需要について見ていきましょう。

 

型枠工事業界の現状

まず、型枠業の現状について紹介します。

 

現在、型枠業をはじめとする建築業界では、全体的に人手不足や技術継承の問題に直面しています。厚生労働省が運営する「jobtag」によると、2022年時点で型枠大工における全国の有効求人倍率は、9.58倍とかなり高いです。この数値から、型枠大工の人手不足が深刻であることがわかります。

 

そのため型枠業界では、新技術の導入や外国人労働者の雇用による作業効率の向上が急務です。例えば「システム型枠」を採用し、人材育成の手間を減らす試みがあります。システム型枠とは、従来の型枠に比べて組み立てや解体が簡単にできる型枠のことです。積極的に人手不足を解消する取り組みが行われていますが、人手不足の傾向は今後も続いていくでしょう。

 

型枠工事業界の将来性は明るい

次に、型枠工事業界の将来性を紹介します。

 

FORTUNE BUSINESS INSIGHTSによると、型枠市場のなかでもコンクリート型枠市場は、2023年から2030年にかけて成長が見込まれています。特にアジア太平洋地域での需要が高まることが予想され、日本国内の市場規模も拡大傾向に向かうでしょう。そのため、コンクリート型枠を扱う型枠会社の将来性は明るいといえます。

 

ここで注意すべきことは、木製の型枠市場の需要はコンクリートと比較して伸び悩む予想があることです。会社選びの際には、型枠の種類に注目すると良いでしょう。

 

また建築業全体の傾向として、景気に左右される部分があります。景気の悪化に伴い公共・民間問わず新規建設の需要が低くなるため、型枠業界も縮小傾向になります。そのため日本経済が大きく悪化するようなことがあれば、型枠工事業界の景気も悪化してしまうでしょう。

 

未経験から型枠工事業界に入るメリット

どのような業界にしても未経験から挑戦するのは勇気がいることです。型枠大工に興味がある方のなかには、完全未経験から目指すメリットを知りたい方も多いはずです。

 

ここでは、未経験から型枠工事業界に入るメリットについて、下記の内容を紹介します。

 

・未経験でも引く手あまたで職に困らない

・将来的に独立も視野に入れられる

・街づくりに携われる

 

ほかの職種と比較しながら見ていきましょう。

 

未経験でも引く手あまたで職に困らない

1つ目のメリットは、「未経験でも引く手あまたで職に困らない」ことです。型枠業界の人手不足は、今後も加速し続けることが予想されています。人手不足に伴い、未経験歓迎の型枠会社が増えることが期待されます。

 

ITやWebなど未経験があまり歓迎されない業種も多いなかで、型枠大工は未経験でも引く手あまたになるでしょう。未経験でも職に困ることがないため、経験が浅くても安定して稼げるメリットがあります。

 

将来的に独立も視野に入れられる

2つ目のメリットは、「将来的に独立も視野に入れられる」ことです。

 

型枠大工として一人前になった際には、一人親方として独立することが可能です。実際に型枠会社へ就労し、10年ほどで型枠技術とノウハウを身につけ、独立する方も見受けられます。

 

型枠大工の一人親方は、仕事が軌道にのれば、1,000万円プレイヤーになれる可能性を秘めています。型枠大工には、未経験からでもガッツリ稼げるようになれる魅力があります。

 

街づくりに携われる

3つ目のメリットは、「街づくりに携われる」ことです。型枠大工は、一般住宅の基礎工事などの民間工事はもちろんのこと、鉄橋の柱や商業施設の基礎などの公共工事にも関わることが可能です。そのため自分がお世話になってきた街で、自分の家族や友人が使う重要な建物を作る仕事に携われます。

 

やりがいの大きさは型枠大工の魅力の一つです。自分の仕事が役に立つ様子を見れるのは、大きな喜びになるでしょう。

 

まとめ

型枠工事業界は、建設業界の中核を担う重要な分野であり、今後もその発展が期待されています。現在も問題となっている人手不足は、今後もますます進み、未経験者の需要が拡大することが期待できます。型枠大工になるうえでは国家資格や専門大学の卒業資格が不要なため、未経験からでもなりやすいのが魅力です。

 

型枠大工に興味がある方は、お気軽に「有限会社有働建設工業」へお問い合わせください。弊社では、未経験からでもすぐに一人前の職人になれるように教育環境を整えています。街づくりを一緒にしてみませんか？