ー現場で注意したい型枠工事の施工上や安全上の注意点ー
型枠工事は会社の事務所からスタートし、パネルなどの材料加工といった作業所の業務など現場以外でも作業が行われています。
しかし、一番注意が必要なのが現場での作業です。
精度の注意はもちろんのこと、勝手が十分に分からない現場での作業で会社内や作業所内よりも危険なので安全上の注意も必要です。
そこで今回は型枠工事の現場での注意点として施工上や安全上の注意点を解説しましょう。
現場の型枠工事で活躍する型枠大工
現場で直接作業にあたり、注意を払う必要があるのは型枠大工です。
型枠大工は型枠を作ったり、あるいは解体したりすることに特化した専門職であり、型枠施工技能士の免許を取得しています。
型枠大工の仕事内容とは?
型枠大工は、多くの仕事があり、それだけ注意点も存在します。
ここでは主な仕事内容について紹介しましょう。
・型枠部材の搬入や搬出
・型枠部材の積み下ろしや積み出し
・墨出し
・型枠の建て込みや支保工
・型枠の解体
型枠大工といえば型枠を組み立てるイメージもありますが、型枠工事の現場では、部材を現場に運び込んだり型枠の解体なども担当しています。
また、会社から部材を積み込んだり、工事が終わった後の片付けなども行っているのが特徴です。
これらの作業ではどのような点に注意が必要か、次の項目で解説しましょう。
型枠工事の現場での作業をする際に意識すべき注意点
型枠工事の現場で作業をする際に意識すべき注意点について、さきほど紹介した次の作業内容の注意点を紹介しましょう。
・型枠部材の搬入や搬出
・型枠部材の積み下ろしや積み出し
・墨出し
・型枠の建て込みや支保工
・型枠の解体
型枠部材の搬入や搬出:運転での注意点
現場に部材を運び入れたり、あるいは型枠解体後にトラックで部材を運び出したりする作業があります。
ここでの注意点は、基本的に運転での注意になります。
運転中、後ろは部材が積まれているため確認困難箇所や死角も多い状態です。
そのため、通行人と接触してしまうこともあります。
同様に現場に入った際も、すでに作業をしている他の作業員と接触しないようにしましょう。
また、積み荷の部材の固定が緩いと外れてしまうリスクもあるので、運搬には注意しなければなりません。
直接運転しなくとも助手席側などから、安全の確認を補助的にすることも事故防止の観点から重要といえるでしょう。
型枠部材の積み下ろしや積み出し:重量物が多い
型枠工事で使用する部材の積み下ろしや積み出しにも注意点があります。
作業所からトラックに部材を積み込んだり、現場で下ろしたりといった積み下ろし、積み出し作業は、重量のある型枠パネルや金物類などの部材を扱います。
これらはある程度の重量があり、扱い方を間違えると落としてしまったり、死角になったところにいた作業員と部材があたってしまうなどの危険性もゼロではありません。
そのため、慎重に部材を積み下ろしして、予期せぬトラブルが起きないようにしましょう。
墨出し:工具や転倒による負傷に注意
墨出しは、型枠を設置するための位置をマーキングする作業です。
この作業中には、主に工具による負傷や転倒が注意恬として挙げられます。
まず、工具については墨糸の接触や、くぎ打ち機の誤射などが挙げられます。
最近はレーザーなどを使用する機会も増えましたが墨糸を使った墨出しも現場によっては盛んに行われています。
そのため、墨糸が切れて負傷してしまうようなこともあることから
注意が必要です。
また、くぎ打ち機などの工具を使用することもあるので、誤射などの危険性もあります。
次に転倒による負傷も注意点として挙げられます。
墨出しは現場を動き回るので、足元のコンディションが悪いと転倒してしまうことも珍しくありません。
また、壁筋(壁部分の鉄筋)に接触して負傷するケースも見られます。
このように意外な場所や作業で負傷してしまうので注意しましょう。
型枠の組み立てや建て込み・支保工:注意点も多い工程
型枠の組み立てや建て込み、支保工の設置も注意点が多い工程です。
組み立ての場合は転落や墜落、工具による負傷が挙げられます。
高所で作業することもあることから、転落や墜落といった負傷、工具による負傷などが挙げられます。
また、パイプサポートは指を挟んだり、倒壊したりといった危険性もあるので、特に意識したい注意点です。
工具による負傷も多く、インパクトドライバー、丸ノコ、くぎ打ち機など危険な工具がほとんどです。
建て込みは縦の部材を取り付ける作業を言います。
型枠工事の場合、型枠のパネルを立てる作用を指し、こちらも注意点がいくつもある作業です。
まず、転落や墜落が挙げられます。
足場や脚立を使用するので、作業中に高所からの落下が起こりうる作業になります。
このほか、ダメ穴という下の階とつながっている穴の部分も落下する危険があるので、注意しましょう。
また、工具で負傷するリスクも建て込み作業には多く、インパクトドライバー、くぎ打ち機などで負傷する可能性があり、危険です。
支保工は、パネルを支えるパイプサポートを接続する作業で、こちらもパイプサポートの倒壊に巻き込まれるなど注意点は少なくありません。
型枠の解体:落下や工具負傷の連続
型枠の解体は、ある意味一番注意点の多い作業といえます。
丸ノコはほとんど使用しないものの、代わりにハンマーやバールなどを使用し、それで負傷するリスクがあるからです。
また、高所作業や徐々に部材が解体される過程で足元も不安定になり、それが転落や墜落、接触などの負傷につながります。
これまでの注意点の総集編ともいえる危険な作業が型枠の解体なのです。
型枠工事の作業上の注意点
型枠工事の作業上の注意点はコンクリートの打設が挙げられます。
コンクリートの打設自体はコンクリート業者が行いますが、コンクリートに耐えられる型枠をそれまでに組み立てておく必要があります。
この時、強度に耐えられるかどうか、パネルの構造や支保工の設置の位置などをチェックするのが注意点です。
また、パネルを解体するタイミングなどもきちんと見極めることが注意点です。
まとめ
型枠工事の現場では型枠大工が中心となって建築物の建設のために型枠を組み立てたり、解体したりします。
基礎だけでなく、壁面や床面などにも型枠を使用する場合はそういった場所にも施工しています。
今回は、作業上の注意点としてコンクリート打設、安全面の注意点として、墨出し、組み立て、建て込み、そして解体の場面を紹介しました。
いずれの場面でも注意点は多いため、現場では細心の注意を払って型枠工事を施工しています。
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
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