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作業するうえで知っておきたい!型枠工事のリスクアセスメント

型枠工事の作業は、危険を多く伴います。
もちろん無事工事を終えるために、安全な施工を行っているため、ほとんどの現場で無事故のうちに型枠工事を完了しています。

 

その背景には、コンクリートの打ち方や型枠の解体など各種作業においてリスクマネジメントを行っているからに他なりません。
今回は、型枠工事でどのようにしてリスクマネジメントを行っているのかを紹介します。

 

型枠工事のリスクマネジメントとは?

型枠工事のリスクマネジメントは、チームワーク、指導者、危険個所の確認、実施計画の4点で行われます。

 

まず、チームワークで仕事をすることで、万が一の事態にも他のメンバーで対応できる体制を構築し、それによってリスクに備えます。
また、お互いが注意喚起することで、労働災害や施工ミスを減らしているのです。

 

指導者を設置することも重要です。
長年作業に携わっている作業員は、作業場の危険を直感的に予知できる力が備わっています。

 

そのため、その経験や技術を伝達する意味でも他の作業員に指導を行うことも実施しています。
さらに、指導者一人の経験や知識に頼るのではなく、お互いに危険個所を確認していくこともリスクマネジメントとして重要です。

 

それぞれの作業員が本日作業する箇所で危険と思われる場所を確認し合って朝礼中に相談します。
それによって重要な危険個所の意識の共有が行われているのです。

 

最後に、その危険個所に対して具体的にどのような対策を取るのかを相談して結論を出すのです。
そのうえで、今回行われる箇所のリスクマネジメントが完成します。

 

次の項目では、型枠工事をどのような流れでリスクマネジメントされているのかを紹介していきましょう。

 

型枠工事におけるリスクマネジメントの流れ

型枠工事におけるリスクマネジメントについて現場で行われているのは次の4ステップで行われます。

 

型枠工事の作業内容と工程確認

型枠工事には、基礎部分の型枠の作業が多いですが、天井や床の部分いわゆるスラブと呼ばれる部分や梁の部分も施工することが少なくありません。

 

そういった作業を含めて、今日はどの部分を作業するのか全員で改めて確認します。
そのうえで、どのように工程を進めていくかを見ていくことが行われるのです。

 

この本日の流れを知って確認するだけでもリスクマネジメントとして効力を発揮します。

 

危険個所の洗い出し

次に危険個所を洗い出します。
流し込むコンクリートの強度などの状態はどこで確認するか、ミキサー車の侵入経路は、といった内容も含めて洗い出します。

 

基本的にベテランの指導者的な作業員が監督しながら意見をまとめていきますが、状況によって敢えて別の作業員が行って認識を高めさせるといったこともします。

 

危険回避の手法検討

危険個所がある程度共有されたところで、どのような手法を取るか検討します。
気を付ける、気合を入れるといった精神論ではなく、具体的にどのような作業をするかについて主に話すことがほとんどです。

 

危険個所に対しては、適切な作業内容が対処法になるので、その作業内容を危険回避のための手法として共有したりします。
また、安全器具の確認も行い、リスクマネジメントに加えています。

 

全員で共有

最後にここまで話し合った内容を作業員全員で共有します。
単に型枠工事の担当者たちだけでなく、他の会社や業者とも共有することもあります。

 

参加した全員が内容を把握し、作業を開始することで型枠工事のリスクマネジメントとしているのです。

 

型枠工事から予測される危険性

型枠工事の危険個所は数多くあります。

 

そのため、各工程で十分な洗い出しが行われますが、ここではその一例を、型枠工事の作業の流れからそれぞれ紹介していきましょう。
対策については、一例なので型枠工事業者によって、より踏み込んだ対策を取っている場合も少なくありません。

 

まず、型枠加工下ごしらえ作業では、丸鋸を使って加工していくので切り傷などを負わないように、切断時は一工程ずつ確実に行っていきます。

 

次に型枠墨出し作業です。
これは、設計図通り現場で柱や壁の印をつけていく作業ですが墨出し作業でも、危険が伴います。

 

壁筋による切り傷や墨糸が切れて当たるといった危険が潜んでいます。

 

素人目で見ると印をつけるだけなので安全に感じるような作業ですが、実は型枠工事においてかなり危険がある作業なので、十分なリスクマネジメントを行っているのです。

 

組み立て作業は、危険個所のオンパレードでしょう。

 

型枠柱壁組み立て作業は、転落、切傷、落下、打ち抜き(工具による貫通)といった命にも関わるような危険な作業が続きます。
これらの箇所についても対策が行われます。

 

特に脚立の扱いが雑になることも多いので、その点は特に注意箇所として共有されることも少なくありません。
これは、梁型枠建込みやスラブ型枠建込みでもよく出されます。

 

また、作業効率を考えて台鋸(デスクと鋸が一体化した工具)を躯体内に持つこむことは禁止していることがほとんどです。

 

ダメ穴(だめあな、作業の便宜上設置する穴)や階段部分の建込みは倒壊や墜落といったケースが多いので、それに対する注意喚起や工夫も話し合われます。

 

解体時も型枠工事のリスクマネジメントとして徹底的に話し合われます。
釘は寝や手順違いによる倒壊、踏み抜き、落下、飛散など、危険場所は枚挙にいとまがありません。
解体工事の手順や搬出に至るまで、慎重に行われます。

 

これは、型枠工事のごく一部のリスクマネジメントであり、実際は非常に多くの作業で様々な検討がされています。

 

まとめ

型枠工事は危険な個所が多く、労働災害や倒壊などの危険を常にはらんでいます。
そういったリスクを管理するために工事の施工前に必ずリスクマネジメントが施されているのです。

 

今回紹介したリスクマネジメントや危険個所は、型枠工事のごく一部で、実際はもっと多くの箇所や過程において詳細に検討がされています。

 

このような取り組みを連日行うことによって、型枠工事での労働災害を最小限に抑え、確実な工事を達成しているのです。

 

熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。


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