型枠工事の命!型枠工事に必要な工具とはどんなもの?
型枠工事は、建物を作るうえで必須の工事です。
この工事は他の建設関連の作業従事者と同様に、必要な工具が存在します。
では、この工具はどのようなものなのでしょうか。
今回は、型枠工事に必要な工具について、代表的なものを中心に解説していきます。
この記事は型枠工事に従事したい方や
自分の家で型枠工事をしている人が使っている工具に興味がある方の疑問解決になるでしょう。
型枠工事について簡単におさらい
型枠工事はコンクリートの建築物を作るうえで必須の工事です。
簡単に言えば、コンクリートを流し込む「型」を作る工事を指します。
型枠工事によって型枠を組み立てることで、
そこにコンクリートを流し込むことによってコンクリートの基礎や建物が作られていくのです。
一般住宅の基礎工事や鉄筋コンクリートの建築物で用いられる工事のことで、
建築物の強度やそれに付随する耐震性にも強い影響を与える工程を担当します。
そのため、建物によって型枠の形は異なり、型枠設計で作成された設計図に基づいて
一つ一つオリジナルの型枠を作っていく工事でもあるのです。
まさに型枠工事は、建物の礎、社会基盤の礎となる重要な工事といえるでしょう。
補足情報として、躯体工事の40~45%、全工事費の12~15%を占めるのが型枠工事です。
いかに重要な工事かというのが数字からもわかるのではないでしょうか。
型枠工事で必要な工具とは?
本題になりますが、型枠工事で必要な工具は基本的に、ハンマー、バール、スケール、そして番線カッターです。
ハンマー
型枠工事のメインとなる工具がハンマーです。
型枠を組み立てる際の釘打ちや型枠解体に用いられます。
型枠工事では重いタイプと軽いタイプに分類され、型枠工事の現場ではそれぞれ使い分けられているのです。
まず、重いタイプは型枠の釘打ちをメインに使います。
型枠を固定しているのは釘が中心で、これを打ち込むのに重いハンマーが必要です。
重いハンマーは釘打ち以外にも用いられます。
それは土を削る作業です。
型枠工事では、あらかじめ基礎工事の段階で土が削られています。
しかし、重機や手掘りでもそこまで精密には土を削ることができません。
型枠工事では細かな土の削り加減で作業が左右されます。
そのため、時にハンマーを使って土をわずかに削り、型枠と地面をフィットさせていく作業でも頻繁に行われます。
軽いハンマーは、釘抜きとして使用する道具です。
さらに、型枠を解体する際に重宝するので、こちらもなくてはならない道具といえるでしょう。
このハンマーに関しては型枠大工の代表的な工具であり、使う職人の技術に大きく左右されることも少なくありません。
さらに職場によっては、それぞれ自分にあったハンマーを用意して使用しているケースもあります。
バール
バールといえば、建物の解体などで利用するイメージですが、型枠工事でも盛んに使われる工具です。
特に用いられるのは、持ち上げと型枠の釘抜きです。
パネルをてこの原理で持ち上げる際にバールのような丈夫な金属工具があると、容易に行えます。
パネルも相当な重さなので、バールが活躍してくれます。
バールは釘抜きにも利用できるので、型枠を外す際にも必要です。
ハンマーと併用してスムーズに解体するには重要な工具といえるでしょう。
セパと呼ばれるものに対しても小型のバール(タツノコバール)が用いられます。
セパとは型枠工事の際に必ず用いられる金物(セパレーター)です。
木のパネルだけでは流し込まれるコンクリートに耐えられないので、それを押さえるための金具としてセパが必要です。
このセパの設置にもタツノコバールと呼ばれるくぼみが柄についているバールの一種が用いられます。
セパのきつさを調整するため締める際にセパを回す際に必要なのです。
スケール
スケールは寸法を測る工具です。
巻き尺の一種で、ステンレス製のものが主に用いられます。
表裏に寸法が記載されているタイプや、ワンタッチで巻き戻るタイプを利用して様々な寸法を計測します。
日曜大工で用いられるようなシンプルなスケールを用いるケースもありますが、
アーマータイプと呼ばれる丈夫なスケールを用いるケースも少なくありません。
かなりハードに使うため、予備としてスケールを複数個持っている方も多くいます。
番線カッター
番線カッター線材・棒鋼・硬銅線・より線などを切断するペンチのような形をした工具です。
少ない力で、固いワイヤーのような金属の線を切断する際に用いられます。
様々なサイズの工具を使用し、鉄筋切断ができるくらい大型の番線カッターを利用するケースも少なくありません。
消耗品のため、度々新しい番線カッターを交換しながら型枠工事をすすめていきます。
これらの工具を中心に様々な工具を利用して型枠工事をすすめていきます。
また、その型枠大工独自の工具を使って作業をするケースも見られるので、用いる工具の種類は無数にあるといえるでしょう。
型枠工事にとって工具は命
型枠工事に従事する専門色を型枠大工といいます。
一人前になるのに10年かかるといわれる精密な作業が求められる作業です。
人の手、しかも大きな建物を作る作業でありながら、許される誤差は3mmに満たないものといわれており
適当な作業では建物の強度や出来栄えに深刻な影響を与えます。
確かに機械化も可能といわれていますが、地形や土地の大きさ、建物の形によって柔軟に対応できるのは人の手だけです。
官公庁舎、学校などの公共建築物や共同住宅・病院・福祉施設などの
大きな建物を建てるのも結局は型枠工事に従事する型枠大工なのです。
その型枠大工が使用する工具は、まさに型枠工事の命でもあり、日ごろから手入れや交換を行う必要があります。
まとめ
型枠工事は、住宅の基礎工事やコンクリートの建造物を建設する際にコンクリートを流し込む型を作る工事です。
様々な建物や基礎をつくるため、臨機応変に型枠を組んでいきますが、誤差が許されない精密な作業が求められます。
そんな型枠工事ですが、精密な作業を行うために様々な工具が用いられ、今回は主な工具について紹介しました。
これらの工具を使用することで、精密かつダイナミックな型枠工事が施工できています。
もし、型枠工事を見かけたら工具を使っている様子も見てみましょう。
熊本県の型枠工事は有限会社有働建設工業にご相談下さい。
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